日本代表にまつわる名場面を回顧「日本代表サポーター」

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）に出場した日本代表はグループリーグでドイツ、スペインという強豪を破り、2大会連続16強を達成。日本中に感動を巻き起こし、8日にチームは解散した。ここでは大会中にあった日本代表にまつわる名場面を回顧。今回は日本代表サポーター。試合後の客席でゴミ拾いをしたり、ユニークなメッセージを掲げたり、また躍進によって外国人も日本を応援する光景が見られ、話題になった。

　客席も大いに話題になったW杯だった。例えば、グループリーグ初戦のドイツ戦の客席。ハリーファ国際スタジアムに多くの日本サポーターが会場に集結したが、その中のある男性が「私のボスへ。2週間の休暇をありがとう！」と英語のメッセージを掲げた。

　会社を休む許可をもらってカタールにやってきたのか、上司に送ったメッセージを大会公式ツイッターが注目。「すべてのボスに贈る言葉」と記し、紹介した。投稿には海外ファンから「イケてる」「印象的な写真」「大爆笑だ」という称賛から「どこの会社か教えてください」「上司教えて。俺も入社する」という羨望の声まで。16万件を超える「いいね」が寄せられ、大バズりとなった。

　その後、NTT東日本の公式ツイッターが英語で「W杯でバケーションを楽しんで！　上司より」と粋な返答。勤務先が判明し、「下手なCMより効果ありそうw」「まさかこんなに大きな会社だとは！」と後日談も話題になった。

　また、相撲の力士やボウリングのピンになったコスプレも注目されたほか、試合後の客席で行ったゴミ拾いも各国で称賛されたサポーターたち。一方で、日本の快進撃とともに海外ファンからも応援を受け始め、決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦ではヒジャブをつけた中東出身とみられる女性も目撃された。

　客席で日の丸を持って日本を応援する姿が中継に映り、ネット上では「現地の方が日の丸持って応援してくれてるの嬉しいな」「カタールの眼鏡っ娘が日の丸もってて嬉しい」「日の丸を振る中東の女性とか物凄い時代になったなあ」などの声が寄せられ、感慨に浸った日本人も少なくなかった。サポーターにとっても4年に一度のW杯。日本代表を応援した客席もスポットライトを浴びた。