日本が唯一A評価、韓国はB+ 2026年W杯へ「一番良い位置のアジア国は?」米ESPN格付け
佳境に入ってきたサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)。史上初の中東&冬開催と特殊な条件の中で熱戦が続いているが、日本がドイツ、スペインを撃破したのを筆頭に、アジア勢の躍進も世界的な話題になった。次回、2026年大会でカナダ、メキシコと共催する米メディアは「4年後に最も好位置にいるアジアのチームはどこか」といったテーマで記事を掲載。日本に高評価を与えたうえで、わずかな“不安点”を指摘した。
カタールW杯にアジアから出場した6チームを展望
佳境に入ってきたサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)。史上初の中東&冬開催と特殊な条件の中で熱戦が続いているが、日本がドイツ、スペインを撃破したのを筆頭に、アジア勢の躍進も世界的な話題になった。次回、2026年大会でカナダ、メキシコと共催する米メディアは「4年後に最も好位置にいるアジアのチームはどこか」といったテーマで記事を掲載。日本に高評価を与えたうえで、わずかな“不安点”を指摘した。
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史上初の中東開催ということで、開催国カタール以外に日本、韓国、オーストラリア、イラン、サウジアラビアとアジアからは6か国も出場した今大会。そのうち日本、韓国、オーストラリアの3か国が決勝トーナメント(T)に進出したのは史上初で、カタール以外の5か国がいずれも1勝以上するという結果を残した。しかも日本がドイツとスペインを破り、サウジアラビアもアルゼンチンに勝利と、世界に強烈なインパクトを与えた。
決勝Tに駒を進めた3か国はいずれも敗退。そんな中、米スポーツ専門局「ESPN」は「2026年に向け最も好位置につけているアジアのチームはどこ?」といった見出しで特集記事を掲載した。
まずは「2026年大会は出場48チームに拡大され、カタール大会に出場したアジアのどのチームにも今後4年間で飛躍するチャンスがある」「アジアのチームは、ここからどれほどパフォーマンスを上げていけるだろうか」と記し、今回出場の6か国を展望。その中で唯一の「プロスペクト(見通し)」でA評価をつけられたのが日本だ。
今回の出場メンバーで、2026年に30歳未満の選手は11人、同30歳以上が15人という年齢データを示したうえで「PK戦の末に初の準々決勝進出を逃した傷が2026年大会に向けてモチベーションとなるに違いないが、チームの柱である主将のマヤ・ヨシダ、ベテランDFユウト・ナガトモ、ヒロキ・サカイが抜けることになりそうだ」と見ている。
さらに「現チームで26年大会も30歳未満はダイチ・カマダ、タケフサ・クボ、カオル・ミトマ、アオ・タナカ、リツ・ドウアン、タケヒロ・トミヤスで、彼らは状態が良く意欲があれば次も出場するだろう」と指摘。「これほど多くの若手選手たちがすでにサムライブルーで不可欠な存在となっていることは、明るい未来を予兆させるものだ」としている。
「欧州でプレーしている選手、レオ・ハタテ、ユキナリ・スガワラ、アユム・セコらも加わることも考えられる」と層の厚さも指摘した上で「現在のGK3人がいずれも30歳以上であることを考えれば、優先事項は長く正GKを務められる選手だ」と不安点も挙げている。
他は韓国とオーストラリアが「B+」、サウジアラビアが「B」、イランが「B-」、カタールが「C」となっている。韓国については「2026年大会では韓国のスター、ソン・フンミンも34歳。ワールドクラスのパフォーマンスを発揮できるだろうが、今よりも多くのサポートが必要になる可能性は高い」と指摘している。
(THE ANSWER編集部)