強豪中学で八村塁の1年後輩 Bリーグ富山の193cm“長身PG”、飴谷由毅の挑戦が面白い
中学、高校と地元で成長「応援は励みになる」
富山のファンには説明不要だが、飴谷は奥田中、富山工業高と地元チームで腕を磨いてきた選手。奥田中の名伯楽・坂本穣治コーチから指導を受け、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)と笹倉怜寿(アルバルク東京)が1年先輩、馬場雄大(テキサス・レジェンズ)は3年先輩にあたる。
地元について尋ねると、急に表情が柔らかくなった。
「いや、もう……最高ですよ。めっちゃ充実しています。応援してくださる人もたくさんいて、ホームゲームは親戚や友だちも応援してくれる。すごく嬉しいですし、励みになります。もっと頑張ろうと思いますね」
座席は別々だが、彼の叔父や叔母、甥まで総勢10名以上の“ファミリー”が富山市総合体育館に駆けつけることもあるという。
彼が「ちょっと似ているな、何か学ぶとこあるかなと思いながらよく見ている」と口にするのは、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ。まだ修行中の彼にとって、NBAのMVPプレイヤーはまだ遠い存在だろう。とはいえ長い手足とスピード、ダイナミックな動きを持つ大器のPG挑戦は期待値が高い。飴谷が彼の家族や友人だけでなく、富山全体を沸かせる日はそう遠くないかもしれない。
(大島 和人 / Kazuto Oshima)