W杯日本戦で口ふさいだドイツ抗議ポーズの内幕 “内紛”を独紙指摘「望んだのは2人だけ」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本はグループリーグを首位通過した。一方、初戦で日本にまさかの逆転負けを喫したドイツ代表だが、母国紙は「口をふさぐ写真を望んだのは2選手だけ」と、試合前の写真撮影で抗議を示したジェスチャーについて“内紛”を伝えている。
カタールW杯
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本はグループリーグを首位通過した。一方、初戦で日本にまさかの逆転負けを喫したドイツ代表だが、母国紙は「口をふさぐ写真を望んだのは2選手だけ」と、試合前の写真撮影で抗議を示したジェスチャーについて“内紛”を伝えている。
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日本に1-2で逆転負けを喫したことも響き、2大会連続でグループリーグ敗退となったドイツ。日本戦の直前、スタメン11人が口を片手で覆って記念撮影に収まり、多様性について訴える虹色のキャプテンマークの使用が禁止されたことに抗議を示していた。
これについてドイツ大衆紙「ビルト」は「口をふさぐ写真を望んだのは2選手だけ」との見出しで記事を掲載。ドイツ公共放送「ARD」の報道をもとに、「どうやらみなが抗議を望んだわけではなかったらしい……」などと伝えている。
記事では「弱かった成績面とともにとりわけピッチ外の騒動がクローズアップされている。開幕前、ドイツは他の6つの連盟と「OneLove」マークを着けることで一致していた」「連盟側が(FIFAに)折れたことで、チームは写真撮影で口を塞ぐことで抗議した」と背景を説明。「しかし、選手の大半はこのジェスチャーに全く乗り気ではなかったという!」としている。
記事では、ジェスチャーに賛成したのは選手は2人だけで、残りの選手たちは他のチーム同様に何もしないことを望んでいたとしている。「最終的に口塞ぎジェスチャーはチーム内の最小公倍数として合意した」「ビルトが確認したところ、ノイアーとゴレツカがこの議論の推進派であり、他のジェスチャーも提案していた。他の選手たちは何もしないことを主張した」とされている。
決定後はキミッヒらジェスチャー支持に回った選手もいたとされているが、「議論に批判的な目を向ける選手もいたという」「W杯敗退したドイツ代表の中で政治的行動への意識が高まったとは全く思えない……」と記事では疑問視されていた。
(THE ANSWER編集部)