日本のVAR弾に泣いたドイツ紙が皮肉 56年前の“事件”持ち出し「また悲劇のドラマ」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本はグループリーグを首位突破。2大会連続の決勝トーナメント進出となった。1日(日本時間2日)のスペイン戦は2-1で逆転勝ち。MF三笘薫がゴールラインギリギリのところからクロスを送って決勝点を演出したが、VAR判定となったこのシーンは議論を呼んだ。ドイツ紙は1966年の出来事と重ね「勝利から見放されたのはまたしてもドイツだった」などと嘆いている。
カタールW杯、ドイツはグループリーグ敗退
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本はグループリーグを首位突破。2大会連続の決勝トーナメント進出となった。1日(日本時間2日)のスペイン戦は2-1で逆転勝ち。MF三笘薫がゴールラインギリギリのところからクロスを送って決勝点を演出したが、VAR判定となったこのシーンは議論を呼んだ。ドイツ紙は1966年の出来事と重ね「勝利から見放されたのはまたしてもドイツだった」などと嘆いている。
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スペイン戦、田中碧の逆転ゴールが決まる前、三笘がゴールラインを割ろうかというボールに触れた。VAR判定でゴールが認められた試合後、FIFA公式ツイッターがラインを割っていないという見解を示し、論争に決着をつけた。
日本の勝利によってグループリーグ敗退となったドイツ。同国の大衆紙「ビルト」は「ドイツ敗退にミリ単位のドラマ まるでウェンブリー」との見出しで記事を掲載。「56年と4か月が過ぎていた…」と、かつての悲劇を持ち出している。
1966年のW杯イングランド大会。決勝の西ドイツ―イングランド戦は2-2で延長戦に突入した。イングランドのジェフ・ハーストが放ったシュートが、クロスバーに当たって真下に。ゴールラインは割っていないようにも見えたが、レフェリーがゴールと判定した。この試合は西ドイツが2-4で敗れている。
記事では「またしても同じような悲劇のドラマが! 1966年にウェンブリーで行われたW杯決勝イングランド戦のように、またしても論争を呼ぶ判定が生まれた。そして、勝利から見放されたのはまたしてもドイツだった」と嘆いた。
日本のスペイン戦VAR判定については「テレビでは、ボール全体がはゴールラインの後ろのように見える。ラインの内側にあったとしても数ミリだろう。日本のゴールが認められた。1966年ウェンブリー決勝のイングランドと同じように」と皮肉っぽく記し、「その当時、ドイツ代表は延長戦で2-4で敗れた。この時の失点は、今でもサッカーの歴史におけるもっともスキャンダラスなものとなっている」としていた。
(THE ANSWER編集部)