日本救ったVARが巻き起こした賛否両論 改善訴えた英紙注文「もう少しリラックスして…」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はグループリーグ(GL)が終わり、いよいよ16チームによる決勝トーナメントの戦いが始まった。さまざまな話題があった中、多くのファンの注目を集めたのがVAR。これに言及した英メディアは「改善されるべき」といった提言とともに、運用に際しての“注文”もつけている。
カタールW杯で注目を集めるVAR
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はグループリーグ(GL)が終わり、いよいよ16チームによる決勝トーナメントの戦いが始まった。さまざまな話題があった中、多くのファンの注目を集めたのがVAR。これに言及した英メディアは「改善されるべき」といった提言とともに、運用に際しての“注文”もつけている。
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前回2018年から本格導入となったVAR制度。今大会はAI(人工知能)を活用してオフサイドの判定を補助する「半自動オフサイドテクノロジー」が採用され、つま先や腕一本だけでも厳密にオフサイドがとられるシーンが続出している。また、複数のカメラを設置したことで、ファウルやインプレーの判断も厳密化。賛否両論が飛び交う事態となっている。
英紙「デイリーメール」は「グループステージで私たちが学んだ10個のこと」と題した特集記事を掲載。真っ先に「VARは改善が必要」とのタイトルで、こう記した。
「映像技術の利用は国内サッカーでは大きな議論を呼ぶことがあったが、前回のW杯やユーロのような国際大会では順調のように思えた。しかし今大会VARは議論を呼んでおり、落胆してしまう。明らかなミスだけでなく、全ての事象に置いてVARは干渉する決意をしたようだ」
その上で、個々の事象にも言及。「それでどうなったか? モドリッチのペナルティーは無かったことに、さらにアントワーヌ・グリーズマンのゴールは取り消された。しかし、ボールがまだプレー中かどうか誰も完全に確認できなかったのに、日本にはゴールが与えられた」と指摘した。
AIも活用される“機械の目”が運命を分けかねないとはいえ、最終的に判断するのは主審を含めた“人間の視点”。それだけに同紙は「決勝Tではコントロールルームの人たちがもう少しリラックスして仕事をすることを期待したい」と注文をつけている。
(THE ANSWER編集部)