カタールW杯スペイン戦、日本の2点目で論争

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）は1日（日本時間2日）、E組の日本がスペインに2-1で逆転勝ちし、決勝トーナメント（T）進出を決めた。日本の逆転ゴールの直前、ボールがゴールラインを越えていたのではないかと海外で論争に発展していたが、2日（同3日）にFIFA公式が動画付きでインプレーの証拠を発表。論争に終止符が打たれた形だが、それでも納得しない海外ファンがいる模様。時間が経過しても「FIFAよ、これ以上恥をかくのはやめて」「絶対出ているように見えるけど」などと書き込まれている。

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　論争を生んだのはスペイン戦の後半6分だった。右サイドから堂安律のクロスがファーに流れ、三笘薫がライン際から折り返し。最後は田中が押し込んだ。

　ここで、三笘の折り返しがゴールラインを割っていたかどうかがVAR判定の対象となった。結果はゴールと認定。接地面がラインを越えていても、ボール自体が空間上のラインにかかっていればインプレーとなるためだった。決勝T進出を左右しただけに世界中のメディアやファンが大論争となった。

　その後、FIFA公式ツイッターは角度によって見え方が変わる検証動画など投稿。「他のカメラは誤解を生む画像を提供してしまうかもしれないが、使用できる証拠では、ボールは完全には外に出ていなかった」とした。決定的証拠により、論争に終止符が打たれた形。海外ファンは「いい仕事だ、FIFA」「ああ、明らかに入っている」などと書き込んだ一方、「説明にこれだけ時間がかかるなんて、なんか臭うな」「明らかに出ている」などとそれでも疑う声もあった。

　投稿から16時間が経過し、投稿動画は380万再生を突破。日本のゴールを認めるコメントとともに、「ボールは明らかに出ているだろ！」「絶対出ているように見えるけど」「FIFAよ、これ以上恥をかくのはやめて」「ラインを越えているじゃないか」「ゲームを殺している」「じゃあポルトガル対ガーナも再確認してくれよ」「正当なゴールではない」などと、未だに受け入れられない海外ファンの反応も増えていた。