論争呼ぶ日本VAR弾で「ドイツが犠牲になった」 命運を分けた判定に独メディアも糾弾
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は1日(日本時間2日)、グループリーグE組で日本がスペインに2-1で逆転勝ち。勝ち点6のグループ首位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。後半6分に田中碧が2点目を入れた場面ついて、直前にゴールラインを越えていたのではないかと海外で論争に発展。もしあの1点がなければ、決勝T進出の可能性があったドイツの地元メディアからは「ドイツはスキャンダルなゴールで敗退?」などの声が上がっている。
日本のVAR弾がなければ決勝T進出の可能性もあったドイツ代表
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は1日(日本時間2日)、グループリーグE組で日本がスペインに2-1で逆転勝ち。勝ち点6のグループ首位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。後半6分に田中碧が2点目を入れた場面ついて、直前にゴールラインを越えていたのではないかと海外で論争に発展。もしあの1点がなければ、決勝T進出の可能性があったドイツの地元メディアからは「ドイツはスキャンダルなゴールで敗退?」などの声が上がっている。
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後半6分、右サイドから堂安律のクロスがファーに流れたが、三笘薫がライン際から折り返し、最後は田中が押し込んだ。三笘の折り返しがゴールラインを割っていたかどうかVAR判定となったが、ゴールを認定。日本の2点目が記録された。その裏でドイツはコスタリカに4-2に勝ち、勝ち点4に。もし、日本の2点目が認められず、1-1で引き分けていた場合は勝ち点4で並び、総得点の差で決勝T進出だった。その意味でも、この得点の意味合いは大きく、国内メディアも数多く取り上げた。
一般紙「ハンブルガー・アーベントブラット」は「ドイツW杯敗退 日本の2点目が大騒動に:ゴールの前にラインを割っていた?」との見出しを掲載し、「ドイツはスキャンダルなゴールで敗退? ボールはその前に恐らくラインを割っていたが、日本のゴールが認められた」と指摘。ツイッターから「自分がドイツならめちゃくちゃ怒る」「どうしてこれが出ていないとなるのか?」「しゃれた新ルールだね」などの批判的な声を拾った。
ドイツ総合メディア「デア・ヴェステン」は「議論――議論を呼ぶシーンでドイツの16強入りが犠牲に」と記事を掲載した。「ドイツがW杯敗退――そして、その責任は日本対スペインの議論を呼ぶシーンにあった」と論争が起きていることに触れ、「これについてドイツのファンは頭が混乱。結果的にドイツ代表のベスト16入りが犠牲になった」と報じた。
ドイツ一般紙「Merkur」も「日本、スキャンダラスなゴールでグループ首位に? ドイツにスペインの援護射撃なし」と報道。「日本は2ゴールで反撃。2点目は極めて微妙だ」と指摘している。大衆紙「ビルト」は日本の決勝点に関して「アウト? それともアウトではない? ドイツ中でこの日本のゴールが論じられる!」と国内で論争が起きていることに言及した。
しかし、接地面がラインを越えていても、ボール自体が空間上のラインにかかっていれば、ルール上はインプレー。上から捉えたものはボールがしっかりとラインに乗っている。VAR判定の正当性を主張する声も多く上がっており、賛否両論の状態になっている。
(THE ANSWER編集部)