運命のスペイン戦、日本で先発起用すべき選手は誰か 松井大輔「ポイントは三笘薫」
W杯でスペインと「真剣勝負できるのは幸せなこと」
勝ち点3を奪取するには、得点が必須だ。松井が考える攻撃のキーマンは誰なのか。第1戦、第2戦ともに途中出場で決定機を演出している“あのアタッカー”の名前を挙げた。
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「ポイントはやはり三笘(薫)選手でしょう。ここまでの2試合は左ウイングバックとして途中出場しましたが、彼の局面での打開力は他者とは一線を画しています。守備の負担を承知のうえで、できればスタートから長い時間で起用したい。時間限定ではなく、90分間のなかで彼を有効活用する術を探るべき」
では、ここまで4バックと3バックを併用しているシステムは、どちらを採用すべきか。三笘の起用法にも大きく影響してくる重要なファクターになるかもしれない。
「ドイツ戦の後半途中から3バックに変更し、それが見事にハマりました。でも、コスタリカ戦では必ずしも効果的ではなかった。つまりシステムは対戦相手や状況によるということ。日本のベースはあくまでも4-2-3-1だと思いますし、三笘の守備負担を軽減する意味も含めて4バックでスタートするのが現実的かもしれません」
運命のスペイン戦は日本時間2日の4時キックオフだ。日本サッカーの未来を大きく左右する大一番に向けて、最後に松井が日の丸を背負う後輩たちへエールを送った。
「本気でベスト8を目指すのであれば、スペインにも勝つしかない。相手もグループリーグ突破が決まっているわけではないですし、優勝候補のチームとW杯という舞台で真剣勝負できるのは幸せなこと。ピンチもあると思いますが、チャンスは必ずあります。人生を懸けるつもりで臨んでほしい」
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)