2018年ロシア大会を振り返るサッカーW杯名珍場面

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）は連日、熱戦が繰り広げられている。森保一監督が率いる日本代表をはじめ、32か国がカタールに集い、世界一を目指す。4年に一度の大舞台を盛り上げるべく、2018年ロシア大会をプレーバック。記憶に新しい前回を振り返り、観戦ムードをさらに高める。今回は日本代表が決勝トーナメント1回戦ベルギー戦に敗れた試合後のロッカー。FIFA関係者がツイッターで「すべてのチームの模範です！」と実際の写真を公開し、話題となった。

　日本は敗れても、日本らしさを忘れない。そんな日本人の心を感じさせる光景だった。

　ベルギーに2-3から大逆転負けを喫した日本。そんな失意の試合後、FIFAのジェネラルコーディネーターを務めるプリシラ・ジェンセンズ氏が公開したのは驚きの写真だった。ロッカーはピカピカに掃除され、実に美しい状態。極めつけは正面の棚に置かれたメッセージだった。

「スパシーバ」

　ロシア語で「ありがとう」を意味する手書きのメッセージを残し、関係者への感謝を伝えている。ジェンセンズ氏は「これはベルギーに敗れた後の日本のロッカールームです」と写真について紹介し、こう称賛した。

「スタジアムのファンに感謝し、全てを掃除し（ベンチもロッカールームも）、メディアの対応をする。“ありがとう”とロシア語で書き置きまでする。なんという全チームの模範でしょう!!　共に働けたことを名誉に思います！　すべてのチームにとって模範となります！」

　すると、海外のファンからは日本の振る舞いを称えるコメントが相次いでいる。

「ブラボー日本、素晴らしい国だ」
「本当の勝者」
「ファーストクラスな態度」
「W杯でさらに進む事はできませんでしたが、彼らは世界中の人々の心を獲得した」
「素晴らしい行い、よくやったぞ日本」

　ロシア大会では、試合後のゴミ拾いなどサポーターのマナーも注目されたが、日の丸を背負う選手たちも、日本人の心を忘れることはなかった。

　そして、カタールに渡った森保ジャパン。グループリーグ初戦のドイツ戦の試合後には整理整頓したロッカーに折り鶴と感謝のメッセージを残したことがFIFAに再び紹介され、大きな話題となった。あれから4年、日本代表は変わらぬ大和魂を持って戦っている。