日本人サポーターの捏造された悪質動画拡散 世界が批判「アカウントは永久追放だ」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で日本人サポーターが会場にゴミを捨てる加工動画が拡散し、米ファクトチェックサイトが経緯を報じている。ゴミ拾いが話題を集め、各国のサポーターにも波及。同メディアは捏造された悪質な動画付きで「ゴミ拾いは日本の文化で普通のこと」などと報じた。
ゴミ拾いではなくゴミ捨て動画
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で日本人サポーターが会場にゴミを捨てる加工動画が拡散し、米ファクトチェックサイトが経緯を報じている。ゴミ拾いが話題を集め、各国のサポーターにも波及。同メディアは捏造された悪質な動画付きで「ゴミ拾いは日本の文化で普通のこと」などと報じた。
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真逆の行動が脚光を浴びた。客席にいる青いユニホームを着た日本人サポーター。椅子の下に一つひとつゴミを置き、後ずさりしていた。笑みを浮かべながらせっせとゴミ袋から取り出していく。外国人サポーターからはサムアップ。違和感を感じさせるものだった。
すぐに気づく人もいるかもしれないが、逆再生に加工された動画は700万回ほど再生されるなどツイッター上で拡散した。投稿した英国記者は文面に「日本のファンが笑いながらバッグからゴミを取り出してスタジアム中に置いていく動画。恥ずべきシーン」と指摘。しかし、コメント欄では猛批判を受けている。
「ジョークとしては退屈。こんな動画を作る目的は何だい?」
「彼のアカウントを通報しよう。永久追放に値する」
「冗談を言っているのか分からないよ、おもしろくないから」
「恥ずべきなのはあなただ」
動画を作成した人物は明らかにされていないが、米ファクトチェックサイト「VERIFY」は事の経緯を報道。加工前のゴミを拾う動画は、カタール政府が運営するFIFAワールドカップ公認放送局の「アルカース・スポーツ」のツイッターアカウントが23日に投稿したものだったという。
同サイトは「日本のファンはワールドカップでゴミをまき散らしていったのか?」と記載。その上で「いいや、日本のファンはゴミをまき散らしていなかった。彼らはそれを拾っていた。動画は偽りの主張をするために逆再生されていた。スタジアムなどの公の場でゴミを拾うのは日本の文化では普通のことだ」と伝えた。
「何千という人たちが拡散された動画にコメントしたり、リツイートして、逆再生であると指摘し、動画を編集した人を批判していた。イベントの後に清掃することは日本の文化だと指摘する人もいた」としている。
(THE ANSWER編集部)