カタールW杯、メキシコ戦の試合後の行動で思わぬ騒動

　サッカー・カタールワールドカップ（W杯）で26日（日本時間27日）に行われたグループリーグ第2戦で、メキシコを2-0で破ったアルゼンチンのFWリオネル・メッシに対し、他競技のスターから思わぬ指摘が飛んだ。試合後のロッカールームで交換したメキシコのユニホームを踏んだのではないかと、カネロの愛称で知られるボクシングの世界的大物サウル・アルバレス（メキシコ）がSNSで主張。映像が拡散されたが、ファンからは擁護論が上がっている。

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　米スポーツ専門局「ESPN」の格闘技専門アカウント「ESPNリングサイド」のインスタグラムが公開したのは、メキシコ戦の試合後の動画だ。ロッカールーム内でアルゼンチンの選手たちが歓喜の歌を歌い踊り、盛り上がる。その中で座席に腰を下ろしたメッシ。靴を脱ぎ始めたが、実際に脱ぐ時に床に置いてある緑色のシャツのようなものを蹴る形になった。これに怒ったというのが、ボクシング界で階級を越えて現役最強の声もあるカネロだ。

　スペイン紙「マルカ」は「メキシコのユニホームを『踏みつけた』として、カネロ・アルバレスがリオネル・メッシを脅迫」と報道。「メッシが俺たちのユニホームと国旗で床を拭いているのを見たか？　俺に見つからないように神に祈るべきだな」とツイート。「俺がアルゼンチンをリスペクトしているように、彼もメキシコをリスペクトすべきだ！　国全体の話をしているのではなく、ただメッシがやったバカなことについて話しているんだ」とも発信し、怒りを露わにしたという。

　実際には国旗は映っておらず、カネロは映像を見ていなくて、又聞きした情報で怒っているという可能性もあるが、「ESPNリングサイド」のインスタグラムは「カネロはメッシのロッカールームでのセレブレーションを見て、強い言葉を述べた」と記し、カネロのツイートも紹介。しかし、ボクシング界ではアンチも少なくない存在とあって、米ファンの反応は冷ややかだ。

「彼は偶然足でユニホームを動かしただけ（笑）」
「カネロは間違った相手を気にかけている」
「行き過ぎだろ。ただ靴脱いでるだけ」
「誰かカネロに落ち着けって言ってやれ」
「『床を拭いている』ってのはえらい飛躍だな」
「カネロ、ボクシングに集中しろ」
「私はメキシコ人だが、彼は明らかに靴を脱いでいるだけで、ユニホームは交換したやつだろう」

　このようにコメントが相次ぎ、カネロに冷静になるよう求める声が多かった。