日本最強ストライカーとSB、2人が現役引退 海外組席巻した14年ブラジルW杯日本代表の今
カタール・ワールドカップ(W杯)で7大会連続7回目の出場となるサッカー日本代表。2014年ブラジル大会は、メンバー23人の半数以上が海外リーグでのプレー経験があったことで大きな期待を寄せられた。8年前の大会とあって、今も現役を続けている者がほとんどで、引退したのは2人だけ。日本最強の名を欲しいままにしたストライカーと、ドイツで愛された希代の名サイドバックの今を追った。
【大会別日本代表の今】本大会では1分け2敗でグループリーグ敗退
カタール・ワールドカップ(W杯)で7大会連続7回目の出場となるサッカー日本代表。2014年ブラジル大会は、メンバー23人の半数以上が海外リーグでのプレー経験があったことで大きな期待を寄せられた。8年前の大会とあって、今も現役を続けている者がほとんどで、引退したのは2人だけ。日本最強の名を欲しいままにしたストライカーと、ドイツで愛された希代の名サイドバックの今を追った。
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南アフリカW杯後の2010年8月に日本代表の監督に就任したイタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏。規律を徹底させる一方で選手の能力を最大限生かす戦術を採用した指揮官はW杯メンバー23人中、海外組を12人選出。過去にドイツやスペインでプレー経験があったFW大久保嘉人を含めると、半数を超える13人が海外経験を持ったメンバー構成となった。
その大久保は南アW杯から帰国後、“燃え尽き症候群”を発症。当時所属のヴィッセル神戸でのパフォーマンスは上がらず、2012年2月を最後に日本代表からも遠ざかった。しかし、2013年に川崎フロンターレに移籍すると再び得点を量産。その好調を翌2014年シーズンも維持していたところで、ザッケローニ監督から2年ぶりに声がかかった。しかも、挑む舞台は世界最高峰の戦いだった。
本大会ではグループリーグ3試合に出場したものの不発。その後はクラブでの活動に専念し、2013年から3年連続でJ1得点王を獲得。最後はプロキャリアをスタートさせたセレッソ大阪で2021年限りでの引退を表明した。引退後はバラエティ番組などに出演する一方、サッカー解説も行っている。そして、今大会は解説者・リポーターとして現地で精力的に取材する様子も見受けられる。
ブラジル大会を経験して、すでに現役から退いているもう一人が内田篤人。2006年に高卒ルーキーながら鹿島で開幕スタメン出場した右サイドバックは、2008年1月のチリ戦で史上4番目の若さで代表デビューを果たした。2010年南アW杯メンバー入りしたものの出場機会はなし。ブラジル大会は3試合すべて先発フル出場を果たした。
シャルケ時代の2015年に右膝を故障。ウニオン・ベルリン移籍、鹿島復帰後もコンディションは戻らず、2020年を最後に引退。日本サッカー協会のロールモデルコーチに就任してU-19代表でも指導を行い、スポーツキャスターとしても活躍している。また古巣シャルケのチームアンバサダーにも任命されている。こちらもまた今大会を現地で取材。連日、テレビで見ない日はないほどの活躍ぶりだ。
(THE ANSWER編集部)