リオ五輪で日本のお家芸復活なるか 男女マラソン躍進のカギは?
日本陸連がリオデジャネイロ五輪男女マラソン6選手を発表した。日本陸連の尾縣貢専務理事は「十分世界で戦える選手を選んだ」と自信を見せたが、リオ本大会での躍進は期待できるのだろうか――。
最もメダルに近いのは女子? 福士「私は金メダルが欲しい」
日本陸連がリオデジャネイロ五輪男女マラソン6選手を発表した。女子は選考ルールの透明性をめぐって物議をかもした大阪国際女子優勝の福士加代子(ワコール)が順当に代表入り。男子も佐々木悟(旭化成)らが選出された。日本陸連の尾縣貢専務理事は「十分世界で戦える選手を選んだ」と自信を見せたが、リオ本大会での躍進は期待できるのだろうか――。
男女でよりメダルに近いのは、福士擁する女子で間違いない。
大阪国際女子でマークした2時間22分17秒は、16年の世界ランクで第5位(3月18日時点)だ。マラカナン地区のサンボドロモ発着で設定されたマラソンコースは、試走を済ませた伊藤舞(大塚製薬)が「平坦でアップダウンが少なかった」と語っている。スピード勝負が予想されるだけに、過去五輪3大会でトラック種目(5000メートル、1万メートル)に出場してきた福士の速さが十分生きそうだ。
もう1つの要素が暑熱対策。本大会が開かれる8月のリオは、平均気温25度前後。最高で30度を超える日もあり、過酷な暑熱レースとなる。