JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップが24日に開幕

　女子ゴルフの国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（6487ヤード、パー72）は24日、宮崎CCで開幕する。23日は、史上最年少で今季の年間女王を確定させた21歳の山下美夢有（加賀電子）が会見。これまでと変わらぬ心境で優勝を狙う姿勢を示しながらも、記録への意識も口にした。

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「何とか（年間）平均ストロークを60台に持っていきたいです」

　山下が賞金額よりこだわるのが「平均ストローク」。優勝なら賞金3000万円の加算で2億3502万967円となり、単一年での獲得賞金記録（2015年イ・ボミの2億3049万7057円、2年にわたった昨季は稲見萌寧が2億5519万2049円）を塗り替えることになる。その意識については「特にない」という。

　2週前の伊藤園レディスで今季4勝目を飾り、今季メルセデス・ランキング（MR）1位で史上最年少での年間女王に輝いた。「少し気が抜けた部分はありました」と言ったが、前週の大王製紙エリエールレディスも通算9アンダーで11位。平均ストロークは70.0376にした。

　今大会で4日間を通算12アンダー以上で回ると、60台に突入する。大会コースセッティング担当の中野晶は「高麗芝は例年より元気が良く、優勝スコアは10アンダー」と予想。山下はそれを上回るスコアを狙うことになる。

　国内ツアーでの年間平均ストローク60台は、2019年シーズンに69.9399を記録した申ジエのみで、山下がこの壁を突破すれば、日本人選手では初の快挙となる。

　山下はワールドレディスサロンパス杯で優勝、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が2位、日本女子オープンは3位で、今大会を3位以内で終えれば、国内メジャー4大会で全て3位以内となる。これが達成されれば、12年シーズンの同4大会で全て2位だった朴仁妃（韓国）以来2人目の快挙となる。

　山下がターゲットにする「12アンダー」以上なら、優勝争いに加わることは確実。モチベーションは高く、「グリーンが高麗芝で目が強いので、パットがカギになります。しっかりと成績を出したいです」と気を引き締めた。