横峯さくら、QT不参加を表明 今季終了で悔しさ記す「産後の感覚のズレ修正しないと」
女子ゴルフで国内ツアー通算23勝をマークしている横峯さくら(エプソン)が、22日から始まる来季ツアー1次予選会(QT)に参加しないことを20日夜、自身のインスタグラムで発表した。理由は「トレーニングに時間をかけ、環境を整えるために」とし、来季のツアー前半戦は主催者推薦で限られた試合に出場。その結果でリランキングの順位を上げ、後半戦の出場権獲得を目指すと表明している。
理由は「トレーニングに時間をかけ、環境を整えるため」
女子ゴルフで国内ツアー通算23勝をマークしている横峯さくら(エプソン)が、22日から始まる来季ツアー1次予選会(QT)に参加しないことを20日夜、自身のインスタグラムで発表した。理由は「トレーニングに時間をかけ、環境を整えるために」とし、来季のツアー前半戦は主催者推薦で限られた試合に出場。その結果でリランキングの順位を上げ、後半戦の出場権獲得を目指すと表明している。
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36歳の横峯が思いと決意を記した。今季終了を報告し、スポンサーやファンへ謝意をつづった後、「応援して頂いているのに、こんなに不甲斐ないシーズンになってしまったことが悔しくてたまりません。今年は子どもとツアーをまわり、もっとカッコいいお母さんの姿を見せたかったのですができませんでした」と悔しさを表現。「この悔しさは来年『優勝』という形で必ず晴らしたいと思います」と意気込んだ。
横峯は昨年12月のツアー最終QTで21位に入り、今季前半戦の出場権を獲得した。2015年から米ツアーを主戦場にしていた横峯にとって、8年ぶりの国内ツアー復帰となり、計28試合に出場。トップ10入りは2度あったが、予選落ち14度、棄権1度でメルセデス・ランキング(MR)は75位。シード権獲得(50位以内)はできなかった。
規定から同71位以下の選手は、来季前半の出場権を目指し、QTを1次から受けることになるが、横峯はエントリーしなかったことも報告。「トレーニングに時間をかけ、環境を整えるために今回はQTを受けない選択をします。来年推薦を頂き出れる試合で結果を残し、リランキングで後半戦の出場権獲得を目指します」と説明した。
最終QTで40位前後ならシーズン前半戦の出場は見込める。だが、後半戦については、前半戦のMRで優先出場の順位が決まり、7月に第1回リランキング、10月に第2回リランキングが実施される。今季は最終QT90位だった岩井千怜、同70位だった岩井明愛が、前半戦に主催者推薦出場できる年間8試合の枠を全て費やし、上位にリランキング。第1回で千怜が33位、明愛が30位に順位を上げている。
これを狙う横峯は、昨年2月4日に長男の桃琉(とうり)君を出産。今季は、子育てをしながら、夫でキャディーの森川陽太郎さんと共に戦ってきた。試合中は実母、義母に桃琉君の子守りをしてもらっていた。目標は2014年以来のツアー優勝であり、シード権獲得だったが、叶わず。「サポートに成績で答えられなかったことはとても悲しいです」「環境面や、私たち夫婦がもっともっと強くならなくてはいけないことがわかりました」とつづっている。
横峯は「産後からの身体や感覚のズレをもう一度しっかり時間をかけて修正しないと同じことの繰り返しになってしまうということも学びました」とし、試合に出場しない期間を有効に使うことも示した。
「焦りもあり、試合、試合、試合と考えてしまうのですが、出たい気持ちを我慢してしっかりトレーニングしないともう一度優勝するレベルまで自分のゴルフを持って行けないと感じています」
あくまで目標は優勝であり、永久シードの30勝。来季は、新たなスタイルで復活を期す。
(THE ANSWER編集部)