大王製紙エリエールレディス最終日

　女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは20日、愛媛・エリエールGC松山（6575ヤード、パー71）で最終日が行われ、1打差の2位で出た36歳の藤田さいき（チェリーゴルフ）が通算21アンダーで優勝した。1988年のツアー制施行後では史上2番目のブランクとなる11年35日ぶりのツアー通算6勝目。苦労を知る選手たちの涙を誘った感動的シーンの動画を、日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）が公開すると、ファンは「皆に慕われてる」「自然と涙が出ました」と感涙している。

　22日に37歳となるベテラン・藤田が泣き崩れた。最終18番、外せばプレーオフとなる約1メートルのウィニングパット。決めた瞬間、その場でしゃがみ込んで号泣した。同じ最終組で優勝を争った鈴木愛とハグ。称えるように背中をさすられた。グリーン脇で見守った横峯さくら、原英莉花らも涙。順番にハグを交わした。

　動画を公開したJLPGA公式ツイッターは、文面に「11年ぶりの歓喜！」と記して投稿。11年分の苦労がにじみ出た様子に対し、ファンは「自然と涙が出ました」「皆さんに慕われている」「感動です　思わずもらい泣きです」「11年振り…もらい泣きです」「座り込みガッツポーズからの涙。いいTシャツできそう」「女子ゴルフは面白い！」「鈴木愛プロもナイスゲーム」「愛ちゃんのハグにもらい泣き」と感動した人が多かったようだ。

　10月にも金田久美子が11年189日ぶりの優勝。藤田は2011年10月の富士通レディース以来の優勝で、金田に次ぐ史上2番目のブランクとなった。若手からベテランまで幅広い選手が活躍する女子ゴルフ界。次週、いよいよ最終戦となる。