22回目のW杯となるカタール大会がきょう開幕

　1930年に第1回が開催され、今回のカタール大会で22回目を迎えるFIFAワールドカップ（W杯）。7大会連続7回目の出場となる日本代表の活躍に期待が集まる中、今回はこれまでの6大会と大きく変更されていることがあります。開催時期、登録選手人数、選手交代枠……。サッカーに詳しくない人が今さら聞けない疑問をTHE ANSWER編集部がお答えします。

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【1】W杯っていつも5～7月に開催されていたような……。今回はどうして11月が開幕なの？

　今回のカタール開催は12年前の2010年12月に国際サッカー連盟（FIFA）の理事会で決まりました。初の中東開催ということで大きな懸念材料だったのが「暑さ」。通常なら欧州諸国のリーグ戦がオフになる5～7月の開催ですが、同時期のカタールは日中気温が50度近くになり、冷房完備のスタジアムを建設してもスタジアム外のサポーターに危険が及ぶということで同時期の開催は断念。暑さが和らぐ冬開催になりました。

　とはいえ、欧州など主要リーグの日程はほとんどが8月開幕、5月閉幕という秋春制のため、今大会は多くのリーグ戦を中断させて開催されます。これまでのW杯は“シーズンオフの大会”ということでFIFAは大会前に選手たちの休養期間が設けていましたが、今回はそれもありません。ちなみに日本のJリーグはW杯前に全日程が終了しており、日本代表の国内組にとってはシーズンオフの大会となっています。

【2】W杯メンバーはいつから26人になったの？　もっと少なかった気がしたけど……。

　23人だった各国のメンバーが26人になったのは今回からです。2020年から流行した新型コロナウイルスの影響で過密日程になった選手の負担を軽減させるため、世界各国のリーグ戦では期間限定で5人交代制を採用するケースが増加。国際サッカー評議会（IFAB）は22年6月の年次総会で、この特例を恒久化することを決めました。また、大会主催者の裁量で、ベンチ入り登録人数を拡大できることも確認され、カタール大会では26人の選手を登録できるようになりました。

　ちなみに、カズこと三浦知良がメンバー落ちした1998年フランス大会までの登録人数は22人でした。これは先発メンバー11人と、各ポジションで控えを1人ずつ用意できるようにという概念。2002年日韓大会から登録メンバーにGKを3人入れることが義務化されたため、1人増えて23人になりました。