伊藤園レディス初日

　女子ゴルフ国内ツアー・伊藤園レディス（6741ヤード、パー72）が11日、千葉・グレートアイランドCで開幕した。メルセデス・ランキング（MR）首位の山下美夢有（加賀電子）は、6バーディー、ボギーなしの66で回って6アンダーとし、単独首位に立った。今大会で優勝し、MR2位の西郷真央（島津製作所）が単独4位以下なら、年間女王が決定するが、山下は「あまり意識していないです」と繰り返した。2位は67で回って5アンダーの西村優菜（スターツ）と上田桃子（ZOZO）。68で回って4アンダーの4位には、西郷、菅沼菜々（あいおいニッセイ同和損保）ら9人がつけている。

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　14番パー4。山下は3メートルのバーディーパットを沈め、混戦を抜け出した。

「最近は合わせるパットが多かったので、今日は狙える距離のところは、しっかり打っていこうと思っていました」

　思い通りのストロークが打てるパッティング力、フェアウェーキープ率100％のショット力、18ホール中3度グリーンを外すも、難なくパーを拾うリカバリー力を存分に発揮。9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン以来の首位発進となった。

「最近、3日間（大会）の時になかなか初日に伸ばせないというのが、課題でもあったので、久しぶりに伸ばせて良かったです」

　今季から、賞金額に代わってポイント制のMRで決まることになった「年間女王」。山下が首位発進したことで、これが今大会で決定する雰囲気も出てきている。だが、本人は「意識していない」という。

「今日は若干、リズムが速くなっているかなと感じたので、後半はリズムを気にしながら回っていました」

　その上で、同組となった川崎春花との会話も楽しみ、たびたび笑顔を見せていた。同じ関西出身の川崎は、ジュニア時代から一緒にプレーした仲。川崎の印象を聞かれると、山下は「かわいいですね。2個下ですけど、話しやすくて本当にかわいらしいです（笑）」とうれしそうに話した。年間女王へのプレッシャーを一切感じさせない21歳。第2日は、西村、上田との最終組で午前10時にスタートする。