寺地拳四朗、当日別カードのWBO王者から異例の3団体統一戦直談判「『やろうぜ』と…」
ボクシングのWBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が11月1日にさいたまスーパーアリーナで王座統一戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)を行う。10月31日には都内のホテルで前日計量が行われ、寺地は48.6キロ、京口は48.8キロで一発クリア。10年ぶり2度目となる日本人同士の王座統一戦に向けて意気込みを示した寺地は、ダブルメインカードのもう1試合で戦うWBO王者から3団体統一戦の“直談判”を受けたことを明かした。
ライトフライ級ダブル世界戦前日計量
ボクシングのWBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が11月1日にさいたまスーパーアリーナで王座統一戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)を行う。10月31日には都内のホテルで前日計量が行われ、寺地は48.6キロ、京口は48.8キロで一発クリア。10年ぶり2度目となる日本人同士の王座統一戦に向けて意気込みを示した寺地は、ダブルメインカードのもう1試合で戦うWBO王者から3団体統一戦の“直談判”を受けたことを明かした。
リミットから300グラムアンダーで計量をクリアした寺地は穏やかな表情だった。市販の参鶏湯を「しみますね」と話しながら味わった。21日から断食生活に入り、野菜、果物、海藻などを凝縮した酵素ドリンク「優光泉」を補給。久しぶりの「固形物」に「今回はいつもより順調に落ちたし、いい感じですね」と笑った。
WBC王座を8度防衛したことのある寺地と、4度防衛中の京口のビッグマッチ。日本人同士の王座統一戦は、2012年6月にWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔がWBA王者・八重樫東に判定勝ちして以来、10年ぶり2度目となる。
今回の下馬評では寺地有利の声も聞かれる。これに対し寺地は「その通りだと思います。今回は有利だと思っています。これだけボクシングをやっていると、だいたいの実力はわかります。自分の方が上回っているという感じがしますね」と自信を隠さずに話した。
そんな中で意外な話も受けた。「ゴンサレスに『やろうぜ』と言われました。実現できればいいですけど。まあ、どっちが勝つかわかりませんが」。ゴンサレスとは、ダブルメインカードのもう1試合で岩田翔吉(帝拳)の挑戦を受けるWBO世界ライトフライ級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)。寺地と京口の勝者は2団体王者となるが、その結果が出る前に寺地に3団体統一戦の“直談判”をしてきたという。
「(3団体統一戦が)うまくいくかはわからないですよ。4団体(統一戦)とかも“出来たらいいかな”くらいにしか思っていないんで」
同会場に3団体のライトフライ級王者が顔を揃えるという異例の興行。その中で、まだ試合が終わっていないにもかかわらず、次戦の話を持ち掛けることも、これまた異例だ。
寺地にとって、さらなる団体統一戦への思いはまだ大きくはない。それでも「自分はまだピークじゃないし、まだ上がる」と現状がまだ成長過程にあると見ている。こんな話を決戦前日にできるのも、京口を倒して2つのベルトを巻くことへの自信の表れと言ってよさそうだ。
(THE ANSWER編集部)