中国卓球選手、勝利後の不適切パフォーマンスで出場資格はく奪 地元紙「反省すべき」
本人は謝罪「無意識の行為で誤解を招いた」
また同国紙「紅星新聞」では「梁靖崑に対する中国卓球協会の処罰は選手に対する警告でもあるが、選手にとってよい経験でもある」との見出しで記事を掲載。「議論を巻き起こした行動がもとで今年の後続の試合への参加資格を失ったことは、全盛期にある梁にとって決して軽い処罰ではない……梁は謝罪の動画の中で『無意識の行為で林高遠の誤解を招いてしまった』と強調しているが、引き起こされた論争から見て、その行為については選手としてやはり反省すべき部分がある」と指摘した。
特約評論員の朱昌俊氏が論じている記事では「観衆もコートでは選手の“個性的な”一面を見たいと願ってはいるが、その個性の表出が論争を引き起こしたり、他者に影響を与えたりすれば、それは明らかに行き過ぎである」とし、さらにパフォーマンスと処分についてこう記している。
「今回の処罰は多くの人から見て、かなり重いものであった。しかし見方を変えればこうした厳しさはあるいは必要なのかもしれない。一方において、中国の卓球チームは王者として世界中から注目されているし、社会も選手に対しては自然とより高いものを求めている。競技のレベルだけではなく、精神的な状態、礼儀正しさなどを含めて。一方においてまた、中国の卓球の実力は、卓球人口の多さばかりでなく、訓練の管理、規律の厳しさといった要素によって支えられていることもまた同様に軽視することはできない」
歓喜が爆発する勝利後においても、礼儀正しい姿勢を貫くことを求めた朱氏は「世界には、優秀でありながら自己抑制が不十分であったために最終的にその選手生命をふいにした者も少なくない。今回の処罰は、梁靖崑個人にとって、警告、教訓であるとともに、経験をつんで向上するための機会となるかもしれない」とも記している。
(THE ANSWER編集部)