NOBUTA GROUPマスターズGCレディース

　女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディースは20日、兵庫・マスターズGC（6585ヤード、パー72）で開幕した。注目の一人だったのは、ツアー21勝でホステスプロのイ・ボミ（延田グループ）。5バーディー、1ボギーの68で4アンダーとし、首位に3打差の8位につけたラウンド後、同組だった上田桃子（ZOZO）と健闘を称えるハグを交わした。長年の戦友だった2人の様子を日本女子ゴルフ協会（JLPGA）が紹介し、話題を呼んでいる。

　ゴルフファンにとってはたまらないシーン。JLPGA公式SNSが紹介した1枚の写真に反響が集まった。

　18ホールを回ったボミが上田と抱擁を交わした場面。上田の背中から捉えた写真ではボミが笑みをたたえ、ハグをする様子が収められている。20代から国内ツアーで何度も優勝争いを演じて盛り上げ、人気も実力も誇った2人。ボミが34歳、上田が36歳となった。

「長年の戦友イ・ボミと上田桃子がホールアウト後にハグでお互いを称え合う」

　第1ラウンド終了後、選手たちの様子を発信しているJLPGA公式ツイッターとインスタグラムはこんな文面を添えて、この場面を紹介した。すると、感激した様子のファンからはコメント欄、返信欄で続々とコメントが集まった。

「2人のハグ　もう一度最終日に観たい」
「良い光景」
「とてもいい1枚ですね」
「素敵だ」
「いい写真ですね！」
「とても大好きな御二人です！」

　シード権を失った今季のボミは、昨季に新型コロナウイルス感染拡大で日本へ入国できず、試合数をこなせなかった海外選手への救済措置「入国制限保障制度」により、開幕戦から5試合連続出場。9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯には歴代優勝者の資格で出場しており、今大会は年間8試合に限られる主催者推薦出場枠としては最後の試合になる。

　初日は4アンダーで8位につけ、1年6か月ぶりにトップ10発進したボミ。上田は2オーバー80位と出遅れたものの、4日間大会で巻き返すチャンスはまだある。女子ゴルフ界を牽引してきた2人の活躍を多くのファンが期待している。