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10年ぶり日本人同士の王座統一戦 京口紘人の“軽め”公開スパーに拳四朗陣営は苦笑い

ボクシングの世界ライトフライ級王座統一戦(11月1日・さいたまスーパーアリーナ)に臨むWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が19日、都内の所属ジムでスパーリングを公開した。対戦相手のWBC王者・寺地拳四朗(BMB)陣営が視察した中、練習生と3分×2回を披露。視察した寺地陣営は「イメージ通り」と自信を見せた。今回の興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第3弾として独占生配信される。

公開スパーリングに登場した京口紘人【写真:浜田洋平】
公開スパーリングに登場した京口紘人【写真:浜田洋平】

「11.1」寺地拳四朗戦へ所属ジムで公開スパーリング

 ボクシングの世界ライトフライ級王座統一戦(11月1日・さいたまスーパーアリーナ)に臨むWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が19日、都内の所属ジムでスパーリングを公開した。対戦相手のWBC王者・寺地拳四朗(BMB)陣営が視察した中、練習生と3分×2回を披露。視察した寺地陣営は「イメージ通り」と自信を見せた。今回の興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第3弾として独占生配信される。

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 軽めの調整に終始した。京口はプロテスト受験を控えるスーパーフライ級の金田翔悟とスパー。流しながらも、時折得意の左ボディーを当てるなどコンビネーションを確認した。その後はミット打ちやシャドーで調整。最後のストレッチでは記者と雑談するなど、ビッグマッチでも変わらず特別な緊張感を滲ませることはなかった。

 この日は寺地を指導する三迫ジムの加藤健太チーフトレーナーが視察した。リングサイドで目を光らせたが、「凄く軽く動いていた。正直、全力を出していないので何とも言えない」と苦笑い。すでに駆け引きが始まっているものの、収穫はゼロではなかったようだ。

「良くも悪くもイメージ通り。ベースのガードの形、コンビネーションはイメージ通りでした。相手が何をしようとしているかも把握できたと思います。パートナー(金田)は拳四朗をイメージして用意していた。シャドーもうまかったですし、向こうが拳四朗に対して持っているイメージもわかりました。サイズ感についてもフレームを見ることができたので、よりイメージがしやすくなりました」

 同王座を8度防衛していた寺地は、昨年9月に一度王座陥落した。抜群の距離感とジャブで主導権を握り、“打たせずに打つ”スタイルから接近戦にモデルチェンジ。今年3月に王座奪還を果たし、遠近どちらの距離でも戦えることを証明した。

 技術レベルが上がった相手に対し、京口は会見で「驚きはない」と一蹴。「どういうパターンになってもいいように引き出しが増えた」と自身の成長を明かしつつ、「引き出し対引き出しの対決か」との問いには「引き出しの数が多い方が勝つとは思わない」と強調した。

 会見も聞いていた加藤トレーナーは「彼の言う通り。ただ、(京口は)一貫したボクシングをしてくると予想しています」と説明。寺地の出方について、「接近戦か、アウトボクシングかいろいろと言われますけど、その日の流れがあるので何とも。プランを遂行するだけです。今日のスパーではっきりこれというものはなかったけど、ベースのボクシングはイメージ通りでした」と自信を深めた様子だった。

 日本人同士の王座統一戦は、2012年6月にWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔がWBA王者・八重樫東に判定勝ちして以来、10年ぶり2度目となる。

(THE ANSWER編集部)


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