河本力、米ツアー初陣へ謙虚に闘志 姉・結もツアープロ「認知度は姉が何十倍も上」
米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップが13日、千葉・アコーディア習志野CC(7079ヤード、パー70)で開幕する。前日12日にはルーキーながら今季ツアー2勝の22歳・河本力(フリー)が取材に応じ、憧れの米ツアーデビュー戦に向けて「1日3アンダー」を目標に掲げた。一方で「前のめり」にならないため、車を運転中に道を譲るなど、普段から心に余裕を持つ行動をしていることを明かした。
13日から米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ
米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップが13日、千葉・アコーディア習志野CC(7079ヤード、パー70)で開幕する。前日12日にはルーキーながら今季ツアー2勝の22歳・河本力(フリー)が取材に応じ、憧れの米ツアーデビュー戦に向けて「1日3アンダー」を目標に掲げた。一方で「前のめり」にならないため、車を運転中に道を譲るなど、普段から心に余裕を持つ行動をしていることを明かした。
練習ラウンドを終え、河本は晴れやかな顔でメディアセンターに入ってきた。
「今年、この試合に出ることを最大の目標にしてきたので、クリアできてうれしいです」
ルーキーイヤーの今季は下部のABEMAツアーを主戦場にする状況だったが、主催者推薦で出場した8月のSansan KBCオーガスタでツアー初優勝。今月に入り、バンテリン東海クラシックも逆転で制した。賞金ランク6位。今大会も国内ツアー上位者で出場権を勝ち取り、河本のテンションは上がっている。
「正直、自分の想像より早くこの場に立てました。1日の目標は3アンダーにしていますが、なるべく自分を抑えていきたいです」
練習ラウンドをして、「国内ツアーより距離が長く、グリーンは傾斜がすごいのに小さい」と感じたという。だが、国内ツアーでの今季ドライバー平均飛距離は全体1位で326.41ヤード。14番パー5(608ヤード)では6番アイアンで2オンを狙うなど、米男子ツアーの猛者たちに対抗できるパワーを持っている。
本人は「格上の人ばかりなので、やっぱり、前のめりにならないようにしたいです。心に余裕を持って」と冷静だ。「前のめりにならない」は、普段から自分に言い聞かせていることだといい、「車を運転中に道を譲ったりしています」と、生活の中での心がけも明かした。
国内女子ツアーでプレーする姉・河本結は2019年にツアー初優勝を飾るなど一足先に脚光を浴びたが、力の優勝後にギャラリーから「河本力のお姉ちゃん」と初めて言われたことを明かしている。それでも力自身は「まだまだ、認知度は姉の方が何十倍も上です」と謙虚なままだ。
今大会の目標についても、「トップ10に入れればうれしいですけど、目標スコアに向かって頑張りたいです」と控え目。一方で「(同じ出場選手を)『雲の上』とは思いたくないですし、追い越していきたいです。目標は25歳までにアメリカに行くことですが、いつかは世界一になるつもりでやっていきたいです」と言葉に力を込めた。きっかけをつかむべく、河本は13日の初日、午後9時1分にインの10番パー4からスタートする。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)