張本智和が「狂ったような試合」ができる理由 王国2人が散った中国メディアが徹底解剖
4年間で進化していた5つのポイント「我々はこれから10年、張本と…」
その上で「まとめてみると、4年後の張本智和は次のいくつかの点で長足の進歩を遂げていた」とし、5つのポイントを挙げた。
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<1>全体的に技術にはるかに厚みが出て確実になった
<2>フォアハンドに顕著な進歩があった
<3>サーブとサーブレシーブの技術が上がった
<4>台から中距離、遠距離に立った場合の技術的な欠点が補われた
<5>試合型選手の精神的資質
特に<5>について「張本は比較的典型的な試合型選手である。容易に精神を奮い立たせることができ、追い風の中では想像を超えるような神がかった球が打てる」「現在では、逆境にあるときのプレッシャーにあらがう力にも定評がある。以前、林高遠との対戦で、絶体絶命に陥りながら復活したことなど、実に感服に値する」などと評した。そして、今回の樊との試合に重ね、賛辞を送った。
「男子準決勝で、大きな山のように、越えがたかっただろう世界1位の樊振東を前にしても、張本は懸命にこらえ、第5ゲームまでこぎつけて、踏ん張って最後に勝利をつかんだ。それには、極めて強い精神的要素と精神的力が必要だ。この山を越えた彼には、どんな山も小さく見えるだろう。なんといっても、これまで相当に長い間、この地球上で樊振東を破ることができるのは馬龍だけだったのだから」
さらに、今回も日本と戦った馬龍が4年前に「張本は中国選手にとって、今後10年間相手にすることになる強力な相手だ」と話していたことを紹介。「成都世界卓球団体戦の男子団体準決勝のこの試合を見ると、馬龍の言葉にはまったく誤りはなかったようだ」と改めて評した。
「4、5年前の中国チームとの対戦で、張本が中国チームに打ち込まれる鋭いくさびのようだったとすれば、今日の張本と中国チームとの対戦は、全方位からの実力の激しい競り合いだったということができるだろう。そして、忘れてはならないのは、張本は今の世界卓球において、最も情熱的な選手だということだ。情熱的な選手の一人ではない。最も情熱的な選手だ」
そして、記事は、このように締めくくられている。
「我々はこれから10年、その張本と力比べをして行くことになる」
(THE ANSWER編集部)