内田ことこ暫定4位 優勝なら今季4人目新人V、「ずっと憧れ」の同郷・小祝さくらと争う
女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディスホンダ第2日が8日、静岡・東名CC(6570ヤード、パー72)開催された。前日7日の悪天候によるサスペンデッドで、この日は出場全107人の第1R(ラウンド)残りホールと第2Rを実施するも、午後5時6分に日没サスペンデッドとなった。第2Rを終えられなかった41人が9日の最終日に残りを回り、50位以内の選手が決勝Rに進出する。ルーキーの内田ことこ(加賀電子)は、通算7アンダーの暫定4位。暫定首位には、通算10アンダーの小祝さくら(ニトリ)が立っている。
スタンレーレディスホンダ第2日
女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディスホンダ第2日が8日、静岡・東名CC(6570ヤード、パー72)開催された。前日7日の悪天候によるサスペンデッドで、この日は出場全107人の第1R(ラウンド)残りホールと第2Rを実施するも、午後5時6分に日没サスペンデッドとなった。第2Rを終えられなかった41人が9日の最終日に残りを回り、50位以内の選手が決勝Rに進出する。ルーキーの内田ことこ(加賀電子)は、通算7アンダーの暫定4位。暫定首位には、通算10アンダーの小祝さくら(ニトリ)が立っている。
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初日を1アンダーで終えていた内田はこの日、第1Rの残り6ホールで1バーディー、第2Rの18ホールで5バーディーを奪った。計24ホールでボギーなし。会見では「今日はショットがぶれることなく、アプローチもうまくいきました」と胸を張った。
昨年6月の最終プロテストに一発合格。ツアー最終予選会(QT)26位で今季前半戦の出場権をつかみ、第3戦で4位に入った。最終日に6連続バーディーを奪い、一時トップに立つインパクトを残したが、その後トップ10入りはない。
「調子が悪くなって、セカンドショットがグリーンに乗らない状態になりました。コーチはいないので、ひたすら練習をして、気付いて、感覚をつかんでという繰り返しで、今は悪くはない感じです」
試行錯誤の日々を送る中、同期の岩井千怜が8月にルーキー一番乗りの勝利をつかみ、翌週も優勝を飾った。9月には、昨年11月の最終プロテスト合格者で1学年下の川崎春花、尾関彩美悠もツアー初優勝。内田は刺激を受け、「自分も頑張らなければ」とひたすらボールに向かった。
それでも上位には入れず、直近2試合は予選落ちを喫した。前週の日本女子オープンには出場できず、地元の北海道に帰ってリフレッシュ。20歳の誕生日だった4日は「普段通り」に過ごし、今大会に向けては「調子は悪くない」と自分に言い聞かせ、初日から一打に集中してきたという。
その集中力は、この日のスタート前にも発揮された。前日のサスペンデッドで全選手が午前7時30分同時スタート。混雑を避けるため、打撃練習は1人15球に限定されたが、内田は「もともと多く打つタイプではないですし、スイングの感覚だけを考えて打ったので、今日は15球でも問題ありませんでした」と振り返った。
ラウンドを終えられたことで、最終日は残り18ホールに集中できる。暫定首位には「ジュニアの時から北海道でも全国でもトップのジュニアだったので、ずっと憧れの存在」という同郷の先輩・小祝が立っている。「憧れの人と争えることにワクワクは」と問われると、内田は「はい」と即答。苦しみながらも前進してきた20歳は、4歳上の先輩に全力で立ち向かう。
(THE ANSWER編集部)