卓球女子の新ヒロイン、20歳長崎美柚が注目度急上昇 ライバル中国メディアも警戒する逸材
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が4日、中国・成都で行われ、女子グループリーグ(GL)最終戦に臨んだ世界ランク2位の日本は、同52位ウズベキスタンに3-0で勝利。予選の4試合全てでストレート勝ちを収め、GL首位突破を果たした。3大会連続銀メダルから51年ぶりの金メダルを目指す日本にとって、GLで強烈なインパクトを放ったのが20歳・長崎美柚。3試合に出場し、すべてストレート勝ちを飾った。ライバル中国メディアからも警戒が強まっている。
4年前の出番なしから一変、GL3戦すべて圧勝、鮮烈な世界卓球デビュー
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が4日、中国・成都で行われ、女子グループリーグ(GL)最終戦に臨んだ世界ランク2位の日本は、同52位ウズベキスタンに3-0で勝利。予選の4試合全てでストレート勝ちを収め、GL首位突破を果たした。3大会連続銀メダルから51年ぶりの金メダルを目指す日本にとって、GLで強烈なインパクトを放ったのが20歳・長崎美柚。3試合に出場し、すべてストレート勝ちを飾った。ライバル中国メディアからも警戒が強まっている。
中国・成都で成長著しい20歳が躍動している。長崎は初戦のスロバキア戦で勝利がかかる第3試合に登場。ククルコバーを相手に、自慢の強打で終始攻め立て、この試合の日本で唯一1ゲームも落とすことなく圧勝した。世界卓球デビューで勢いに乗ると、第2戦のポーランド戦も3番手でストレート勝ち。温存された第3戦のハンガリー戦を挟み、第4戦のウズベキスタン戦でも今大会最年少13歳のエルケバエワを寄せ付けることなく、またも完封した。
これまで日本を背負ってきた伊藤美誠、早田ひなのWエースとともに一躍、注目度は急上昇。団体戦2018年大会でも代表に選出されながら、出番はなし。4年前から立場は一変し、第1戦の試合後には「凄く贅沢をさせてもらっていると思っています。日本のトップ選手と一緒に団体戦を組めて、自分が(試合を)締めたのが幸せ」と初々しく語っていた。しかし、その存在感に優勝候補本命の地元・中国の専門メディアが早くも警戒している。
中国の専門メディア「卓球ネット」は石川佳純、平野美宇が不在ながら、日本を中国に次ぐ2番手と分析しており、初戦の後に掲載した記事では長崎に注目。「この若手はこれまで朱雨玲、伊藤美誠に勝利したことがあり、女子ダブルスでは木原美悠と組んで世界ランキング1位を保持する。つまり、実力は他の選手と同様、決して凡庸ではない」と記し、試合内容も「驚くほどの勢いを見せた」「大差で相手を叩きのめした」などと評したほどだ。
2019年には9月のアジアジュニアで優勝を飾り、中国人選手の連覇を21でストップ。11月には世界ジュニアで日本女子初制覇を果たした。12月、木原美悠(みゆう)とペアを組んだITTFワールドツアーグランドファイナル準決勝で世界卓球女王の中国ペアから大金星。そのまま大会を制し、年間女王に輝くと、「Wみゆう」として一躍脚光を浴びた。今大会のネット上では、その強さとスター性に注目する声も多く、長崎の名前は一気にお茶の間にも知れ渡った。
決勝トーナメントでは、重要な場面で起用される可能性も十分。3大会連続銀メダルから51年ぶりの金メダルを目指す日本にとって、大きな収穫となっている。試合後のミックスゾーンでチームメートと自撮りを楽しむなど自然体。しかし、勝負になると別だ。「明日から対戦相手が凄く強くなるので、自分のギアを上げて、相手に向かっていく気持ちで。気持ちでは絶対負けないように、しっかり準備して金メダルを目指して頑張ります」と意気込んだ。
(THE ANSWER編集部)