大逆転勝利の及川瑞基 自ら消した「今日も負ける」の弱気「吹っ切れるしかないと…」
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が3日、中国・成都で行われ、男子グループリーグ第3戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同12位の香港に3-1で勝ち、3連勝でグループ単独首位に浮上した。3試合目で及川瑞基(木下グループ)が大逆転勝利。最終ゲームは一時5点リードを奪われながらも勝利し、取材エリアでは「率直に嬉しい」と安堵していた。
世界卓球・男子日本がグループ単独首位に
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が3日、中国・成都で行われ、男子グループリーグ第3戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同12位の香港に3-1で勝ち、3連勝でグループ単独首位に浮上した。3試合目で及川瑞基(木下グループ)が大逆転勝利。最終ゲームは一時5点リードを奪われながらも勝利し、取材エリアでは「率直に嬉しい」と安堵していた。
1勝1敗で迎えた第3試合。及川は呉柏男と対戦した。第1ゲームは打ち合うシーンが多かったがフォアドライブでのミスもあって5-11で落とした。第2ゲームは11-7で取り返したが、第3ゲームは競り負けて7-11。第4ゲームは積極的な攻めが奏功して11-6と奪い返し、最終ゲームは一時2-7とリードを許しながらも強気のレシーブを貫き、12-10と逆転勝利を収めた。
試合後、取材エリアで及川は「率直に嬉しい」と安堵し、「昨日、あまりにもふがいない試合をしてしまい、エースの張本選手が思い切った試合ができず、2-2で苦しい試合になった。どうしても勝ちたいという気持ちで試合をした」とこの試合にかける思いを語った。
前日ルーマニア戦では1ゲームも奪えずに敗戦。「チームは勝ったけれど、自分が負けたので落ち込んでしまった」というが、「トーナメントは長丁場。落ち込んではチームに迷惑をかけるので気持ちを切り替えて向かっていこうと」と必死に前を向き、この日を迎えた。
初対戦の相手。「出だしのサーブの感じ、ラリーのテンポに迷ったが、2セット目以降で相手の弱いところを早く見つけたり、勝ち負け気にせず自由にやることを意識した。そこが良かった」と振り返った。試合中には「今日も負けてしまうんだな……」と弱気になる場面もあったと正直に語りながら「吹っ切れていくしかないと思った。自分の良さは粘り強さ、泥臭さ。絶対に忘れずやった方がいい。世界を相手でも緊張した一打の場面で出てくる。最後の一本で出たと思う」と語った。
(THE ANSWER編集部)