日本女子オープンが29日開幕

　女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンが29日、千葉・紫CCすみれC（6839ヤード、パー72）で開幕する。27日はプロアマ大会が行われ、原英莉花（NIPPON EXPRESSホールディングス）が取材に応じた。コースは1988年のツアー制度施行以降で最長だが、飛ばし屋の23歳は「大丈夫」と前向き。前週終了時のメルセデス・ランキング（MR）は38位で、TOTOジャパンクラシック（11月3～6日、滋賀・瀬田GC北C）の出場権を確実にしていないことへの焦りを口にした。

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　コースの総距離6839ヤードは、今年7月のニッポンハムレディスクラシック（北海道・桂GC）を76ヤード上回り、ツアー史上最長に設定されている。しかも平坦で、フェアウェーを外せば深いラフが待っている。

　苦戦する選手が続出する可能性もあるが、原はプロアマ戦後に「ラフは深いですけど、距離はまあ、大丈夫です。そこまでコース全体で長いなとは感じていないです」と前向きに語った。今大会は2020年に優勝。開催コースのザ・クラシックGC（福岡）は当時ツアー最長の6761ヤードで、持ち前の飛距離を生かした。ツアー屈指の飛ばし屋だが、高速グリーンも歓迎した。

「グリーンが久しぶりに仕上がっていて、速いです。でも、私は速いグリーンの方が好き。調子は悪くないし、むしろいいのかなと思います」

　前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは8位。最近6試合中4試合でトップ10入りを果たしており、「徐々に（状態が）上がっています」。ただ、7月までは低迷していたことからMRは38位。10月の富士通レディースまでに35位以内に入らなければ、TOTOジャパンクラシックに出場できないため、焦りを口にした。

「今はヤバいところにいるので、ポイントが大きいこの大会に全集中して頑張りたいです」

　2年前は無観客での優勝だったが、今年は有観客での開催。2020年はJLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯も制した。メジャーに強い原は「ショップとかもたくさんあって、メジャーの雰囲気を感じます。優勝は常々、したいと思っています」と言葉に力を込めた。