朝倉未来とエキシビションで対戦、2回TKO勝ち

　ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー（米国）は、25日の格闘技イベント「超（スーパー）RIZIN」で総合格闘家の朝倉未来（トライフォース赤坂）とエキシビションで対戦。2回TKO勝ちを収めた。対戦前、メイウェザーに用意された花束が手渡されず、キャンバスに放り捨てられるシーンも。米メディアは冷静だったメイウェザーの様子を伝えている。

　2回終了間際、強烈な右で朝倉を沈めたメイウェザー。対戦前には、「ごぼうの党」の奥野卓志代表が用意されていた花束を手渡さず、キャンバスに放り捨てるシーンも。これにメイウェザーは怒りを見せず、冷静に両手で大事そうに拾い上げ、関係者に手渡していた。

　米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版は「メイウェザーへの奇妙は花演出にボクシング界が気をもむ」との見出しを打った記事でこの一幕を紹介。「変なシーンがあった」とこの出来事を伝え「メイウェザーはそのような出来事にも動じず、拾い上げてチームのメンバーに渡した」と、メイウェザーの冷静な対応を記した。

　また英スポーツ専門メディア「ギブ・ミー・スポーツ」は、海外の放送でこの試合を見つめていたコメンテーター、ジョー・フェラーロ氏が「日本でこういうシーンは見たことないと思います」と語ったことを紹介。また解説者のダミアン・ブラウン氏が「絶対ありませんね。花束を渡すということは伝統的なことで、敬意を表すものです。なにか背景にあるのでしょうか」と話していたことも伝えている。