17歳馬場咲希は3位発進 前日の山下美夢有「60」に驚き「あれ、今日は2日目だっけ?」【宮里藍インビテーショナル】
ジュニア女子ゴルファーを対象にした第3回宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORYが24日、茨城・PGM石岡GCで開幕した。大会側から招待された中学1年から高校2年までの33人が出場。日本人として37年ぶりに全米女子アマチュア選手権を制した17歳・馬場咲希(代々木高2年)は、5バーディー、1ボギーの68で回って4アンダーとし、首位に2打差の3位につけた。国内ツアー・住友生命Vitalityレディス東海クラシックに出場して予選落ちした前週に比べ、アイアンショットが復調。一方で、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン初日に山下美夢有(加賀電子)が60をマークしたことを受け、「私も爆発力をつけたい」と課題を口にした。
第3回宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY
ジュニア女子ゴルファーを対象にした第3回宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORYが24日、茨城・PGM石岡GCで開幕した。大会側から招待された中学1年から高校2年までの33人が出場。日本人として37年ぶりに全米女子アマチュア選手権を制した17歳・馬場咲希(代々木高2年)は、5バーディー、1ボギーの68で回って4アンダーとし、首位に2打差の3位につけた。国内ツアー・住友生命Vitalityレディス東海クラシックに出場して予選落ちした前週に比べ、アイアンショットが復調。一方で、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン初日に山下美夢有(加賀電子)が60をマークしたことを受け、「私も爆発力をつけたい」と課題を口にした。
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最終9番パー4。馬場はラインを読み、迷わずにストロークして1.5メートルのバーディーパットを決めた。グリーン奥では宮里が拍手。すれ違う時に「お疲れ様」と声をかけられると、馬場はゴルフバッグを載せたカートを押しながら「お疲れ様です」と返し、頭を下げた。
前日は他の出場者とともに、宮里による「ビジョン54レッスン会」に参加した。同会は、宮里が現役時代に学んでいた全ホールでバーディーを獲る考え方「ビジョン54」に基づいており、状況判断の「THINK BOX」、決めた判断を迷わず実践する「PLAY BOX」、プレーを記憶に残すために「やった」などと声を出す「MEMORY BOX」に分けて説明された。馬場は「迷わない」ことを主なテーマとし、「MEMORY BOX」も意識したという。
「今日はアイアンショットが良くて、ピンにもたくさんつきました。ただ、パットがあまり決まりませんでした。それでも悪い記憶を消して、チャンスを待っていると16番で4.5メートルのバーディーパットが決まりました。声は出しませんでしたが、そのイメージを頭に残したら、それからはパットが入るようになりました」
前日、自身が質問して宮里が回答した「試合中に体重を維持する方法」も実践した。
「ゼリーをハーフで1個、水筒はハーフで1本のペースでした。ちょっとお腹がすいたら、すぐに食べたりしていました」
ラウンド後はクラブハウス内で約1時間の座学。宮里から練習場でのラウンドを意識した練習法などを教わり、「すぐに取り入れたいです」と目を輝かせた。あくまで立場は高2のジュニアゴルファー。首位と2打差で迎える最終日に向けては、「藍プロとラウンドできる機会はなかなかないので、優勝を目指したいです。明日もたくさんバーディーチャンスにつけて、今日よりもパットを決めたいです」と言った。
その上で、国内ツアーにも出場する立場として、山下がマークしたツアー最少ストローク新記録「60」の感想を問うと、「最初、12アンダーって出てきたので、『あれ、今日は2日目だっけ?』と思いました。でも、1日目だったのでビックリしました」と笑顔で振り返った。
ツアーのレベルは高まる一方。その中で上位を争う厳しさを知る17歳は「60は本当にすごすぎますが、自分も山下さんのような爆発力のあるゴルフができるように頑張りたいです」と前を見据えた。明日の最終日。馬場は宮里からの教えも実践しつつ、バーディーラッシュを狙う。
【初日成績上位者】
1位(-6)叶結衣
徳永歩
3位(-4)馬場咲希
4位(-3)岡安優菜
菊田ひな
清本美波
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)