19歳川崎春花「全然信じられないです」「ふふふ」 初V&国内メジャーVに天真爛漫インタビュー
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日が11日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で行われ、4打差4位から出た地元・京都出身の19歳ルーキー・川崎春花(フリー)が1イーグル、6バーディーの64で回り、通算16アンダーで逆転V。2014年の鈴木愛(20歳128日)を上回り、大会史上最年少となる19歳133日で優勝となった。予選会から出場したシンデレラガールが、ツアー初Vを国内メジャー制覇という快挙で飾った。
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、予選会出場からの優勝は大会史上初
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日が11日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で行われ、4打差4位から出た地元・京都出身の19歳ルーキー・川崎春花(フリー)が1イーグル、6バーディーの64で回り、通算16アンダーで逆転V。2014年の鈴木愛(20歳128日)を上回り、大会史上最年少となる19歳133日で優勝となった。予選会から出場したシンデレラガールが、ツアー初Vを国内メジャー制覇という快挙で飾った。
あどけない笑顔が弾けた。優勝インタビュー。快挙をやってのけた川崎は心境を明かした。
「全然、信じられないです。(スコアボードを振り返って)うれしいです。プロテストに合格したコースがここだったので、思い出がありました」
良い思い出をさらに上書きした川崎。「前半は結構バーディーチャンスを連続して外してしまったり、苦しかったけど、最後まで諦めずにプレーしたら(この日のスコアが)8アンダーになってました。ふふふ」と自然体で振り返った。
特に8番パー4は第2打でスーパーイーグル。「入ると思ってなかった。入ってびっくりしました」と語り、猛ラッシュを演じた後半については「ラフからのところでもピンについてくれたりして、パターは前半入らなかったけど、後半少しずつ入っていったら8アンダーでした」と朴訥と語り、会場から笑いが漏れた。
川崎はイーブンで迎えた370ヤードの8番パー4、第2打を直接入れるスーパーイーグルで一気に上位進出。さらに後半12番パー5から怒涛の4連続バーディーで単独首位に浮上し、17番、18番でもスコアを伸ばして4打差をひっくり返す逆転Vを飾った。
この春、高校卒業したばかりの川崎は、8月下旬に山陰ご縁むす美レディースでステップ・アップ・ツアー優勝をしているが、レギュラーツアーは10試合中6試合で予選落ち(最高29位)。まだ顔にあどけなさも残る19歳が大仕事をやってのけた。
今大会は7月に行われた予選会を5位で突破し、出場権を獲得。04年から始まった予選会を経て、優勝した選手は初となった。また、19歳133日での優勝は大会史上最年少。国内メジャーにしても2016、17年の日本女子オープンを連覇した畑岡奈紗(17歳263日、18歳261日)に次ぐ快挙となった。
地元・京都出身。自宅は会場から車で40分程度といい、初日のラウンド後には「道路の感じは碁盤の目と言われるぐらいなので、京都に帰ってきたな、と思います。京都に帰ってきたらお母さんの料理が食べられるので楽しみです」と初々しく語っていたが、4日間72ホールを堂々と戦い抜いた。
この日のインタビューの最後には「地元・京都ということもあって、凄くたくさんの方が応援してくださって、それが力になって今日は優勝することができた。これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」とさらなる躍進を誓った。
■川崎春花(かわさき・はるか)
2003年5月1日、京都市生まれ。大阪学院大学高卒。7歳からゴルフを始め、20年に全国高校ゴルフ選手権春季大会優勝。21年、日本女子オープン11位に入り、同年11月の最終プロテストで一発合格。今年8月、ステップ・アップ・ツアーの山陰ご縁むす美レディースでプロ初優勝を飾った。目標のプロゴルファーは稲見萌寧。ゴルフ以外のスポーツ歴は水泳。158センチ、51キロ。血液型A。
(THE ANSWER編集部)