卓球Tリーグの女子が開幕

　卓球のTリーグは10日、東京・大田区総合体育館で5シーズン目が開幕した。女子では、5連覇を目指す日本生命レッドエルフと昨季4位の木下アビエル神奈川が対戦。リーグ初参戦の伊藤美誠、早田ひなを擁する日本生命が、石川佳純、新加入の平野美宇らが出場した神奈川を4-0のストレートで下し、白星発進した。一方、開幕戦を落とした石川は「勉強させてもらいました」と振り返った。観衆は2333人。

　第1試合のダブルス（3ゲームマッチ）は、神奈川の長崎美柚、木原美悠ペアが麻生麗名、笹尾明日香ペアがにストレート負け。第2試合以降のシングルス（5ゲームマッチ）では、木原が早田に1-3、平野が伊藤に1-3で連敗した。黒星が確定した神奈川は第4試合に石川が登場。しかし、リ・ジャイの勢いに押し込まれ、0-3のストレート負けを喫した。

　石川は「悔しい結果になった」と吐露。一方、敗れはしたが「新しい戦力で層は厚くなった。いいバランスで良いチーム。次もチャレンジしていきたい」と平野らの加入に手応えを示した。さらに開幕戦だけに多くの観衆が集まり、感謝と相手への称賛を口にした。

「久しぶりのこんなに多くの方に見てもらえたので嬉しい。緊張感のある試合だったけど、0-4で負けたのは悔しい。個人の力もそうですし、ペアもさすがチャンピオンペア。仕上げてくるところが素晴らしい。勉強させてもらいました。次にリベンジできるように頑張りたい。今回の悔しさを糧にチーム一丸となって一戦、一戦やっていきたい」

　午後9時半過ぎに取材対応を終え、「遅くなって申し訳ないです。ありがとうございました」と報道陣を前に深々と一礼。23日の次戦は、神奈川がアリーナ立川立飛でトップおとめピンポンズ名古屋と、日本生命が浦和駒場体育館で京都カグヤライズと対戦する。

　なお30日からは中国・成都で世界卓球（テレビ東京系＆BSテレ東で連日放送）が行われ、日本代表の女子は伊藤、早田、木原、長崎、佐藤瞳が出場する。