「努力は報われると証明したい」 腰に左手首も…痛みを乗り越えた稲見萌寧の意地のV2
途中棄権も経験、取り戻した女王の自信
昨年は東京五輪で銀メダルを獲得するなど「ずっと調子が悪くない中でできていた」という1年だった。しかし、10月に腰痛を発症。そこから体調面での悩みは増していった。3月のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントは体調不良で途中棄権。「自分の体の面で、やりたい動きがなかなかできずに悩んでいた」という。
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そこからは「一つずつ解決していこうということで、まずは体の問題を解決しよう」と体のケアに時間を割いた。「それができたので、やっと少しずつかみ合ってきた」ことで調子も上向きに。6月のリシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメントで優勝し、沈みがちだった表情にも明るさが戻り始めた。
2週前のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでは第2日で左手首痛を発症して途中棄権したものの、治療と休養で復活。先週のCATレディースでは7位タイに食い込み、今週に繋げた。「今年の序盤は自分のことで精一杯だった。それがだんだん“これなら戦える”と明るい未来が開けてきた。それが表情にも出ているのかもしれない」と感慨深く復活の道のりを振り返った。
「4日間大会で久しぶりに勝ててうれしい。毎週毎週、上位で戦っていきたい」と今後を見据えた稲見。笑顔だけでなく、昨季賞金女王と五輪銀メダリストとしての自信も取り戻した。
(THE ANSWER編集部)