大谷翔平、エンゼルス売却なら生じる可能性 米紙予測「来年以降も保有するチャンス」
米大リーグ・エンゼルスは23日(日本時間24日)、球団の売却を検討していることを公式ツイッターで発表した。2023年シーズン終了後にフリーエージェントとなる大谷翔平投手の去就問題への影響にも注目が集まる中、米紙では、20年間オーナーを務めているアート・モレノ氏が球団を手放すことで「来年以降もショウヘイ・オオタニを保有できるチャンスを手にした」と分析している。
エンゼルスのオーナー・モレノ氏が球団売却の意思を公表
米大リーグ・エンゼルスは23日(日本時間24日)、球団の売却を検討していることを公式ツイッターで発表した。2023年シーズン終了後にフリーエージェントとなる大谷翔平投手の去就問題への影響にも注目が集まる中、米紙では、20年間オーナーを務めているアート・モレノ氏が球団を手放すことで「来年以降もショウヘイ・オオタニを保有できるチャンスを手にした」と分析している。
2002年のワールドシリーズ制覇翌年に球団を買収したモレノ氏。20年が経過したところで球団売却の意思を公表したことについて、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「元ワールドシリーズ優勝チームを凡庸のシンボルに変貌させてしまった対価として、モレノは彼が支払った10倍以上の額で球団を売却することが予想されている。なんて国なんだ」とオーナーとしての手腕を皮肉った。
とはいえ、大谷残留を願うエンゼルスファンにとっては吉報だという。
「彼らは今、ショウヘイ・オオタニを来年以降も保有するチャンスを手にした。モレノが去れば、エンゼルスは残りの全盛期を彼らと共に過ごしてもらえるように28歳のオオタニを説得させるチャンスを手にするだろう」
記事では名物オーナーが去ることが大谷契約延長の追い風になると指摘。現時点でも23年シーズン後にFAでチームを去ることが「最も可能性のあるシナリオ」と分析しながらも、残留の可能性は出てくるという。
勝ちたいという大谷の願いとは裏腹に、大型補強で獲得した選手の度重なる“不良債権化”で自らの首をしめてきたエンゼルス。2014年以降、プレーオフ出場は一度もないが、記事では新オーナーが大谷にチームの新たな計画を示すチャンスを手にできる、と見ている。
その中で例に挙げているのは、2012年に新オーナーグループが買収したドジャース。シーズン中の契約延長やトレードでチームを強化し、現在のナ・リーグ屈指の強豪への道筋を作ったという。
「突如として、エンゼルスでワールドシリーズを制覇できる可能性が今、出てきた。可能性は薄いが、モレノがオーナーだったゼロを超えるものだ」と皮肉も込めて分析している。
(THE ANSWER編集部)