17歳馬場咲希が全米女子アマ決勝進出! 6H残して圧勝、日本人37年ぶりVについに王手
女子ゴルフの全米女子アマチュア選手権第5日が12日(日本時間13日)、米ワシントン州のチェンバースベイGC(6526ヤード、パー73)で行われた。17歳の馬場咲希(日本ウェルネス高2年)は、マッチプレー準々決勝でロウレン・レハイ(米国)を4アンド3で破って4強入り。13日(同14日)の準決勝に進出した。同大会では1985年に服部道子が高2で優勝を飾っており、37年ぶりの快挙にあと2勝に迫った。
全米女子アマ選手権第6日
女子ゴルフの全米女子アマチュア選手権第6日が13日(日本時間14日)、米ワシントン州のチェンバースベイGC(6541ヤード、パー73)で行われた。17歳の馬場咲希(日本ウェルネス高2年)は、マッチプレー準決勝で同じ17歳のベイリー・シューメーカー(米国)を7アンド6で破り、決勝に進出した。同大会では1985年に服部道子が高2で優勝を飾っており、日本勢で37年ぶりの快挙にあと1勝。決勝は14日(日本時間15日)に36ホールで行われる。
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17歳対決は、馬場の圧勝だった。1番パー5をバーディーで奪うと、3番パー3、4番パー5、6番パー4は相手のボギーでゲット。続く7番パー4もバーディーで奪い、8番パー5は第1打を左に曲げてルーズ。そして、9番パー3では第1打をピン左3メートルにつけた。焦るシューメーカーは5メートルのパーパットを外した時点で、馬場にOKを出した。これで馬場の5アップで前半が終了した。
大量リードだが、馬場は後半スタートの10番パー4も果敢に攻めた。第1打でフェアウェーをとらえると、第2打をピン下7メートルにオン。そして、バーディーパットを強めのタッチで決め、右拳を4度上下させた。
迎えた281ヤードの12番パー4。馬場はドライバーショットで1オンに成功し、ピン下8メートルにつけた。イーグルパットは右に外れるも、バーディー。相手は4メートルのバーディーを決められず、6ホールを残して馬場の勝利が決定した。
瞬間、馬場はキャディーから「勝ったよ」とささやかれ、「あ~っ」と驚きつつも笑顔を見せた。直後のインタビューで快進撃の要因を聞かれると、「Shot is good.」と返答。習っている英会話も披露しつつ、右手でサムアップポーズを決めてみせた。
身長175.3センチでドライバー平均飛距離約270ヤードの馬場は、6月の全米女子オープンで日本人アマ8年ぶりの予選通過を果たし、この日、対戦したシューメーカーと同じ49位だった。7月は全米女子ジュニア選手権に出場。結果はマッチプレー2回戦敗退だったが、ストロークプレーの予選Rは首位通過でメダリストとなった。その後、一時帰国して同月下旬の関東ジュニア選手権(女子15~17歳の部)で優勝。今月4日には再渡米し、「全米アマは大学生も加わるので、よりレベルが高くなると思います。それでも優勝すれば、来年の全米女子オープンと全英女子オープンの出場資格を得られると聞いたので、そこを狙っていきたいと思います」と意気込んでいた。
今大会は馬場ら日本人4人を含めた156人が出場。4人全員が予選Rを突破したが、昨年のオーガスタ女子アマチュアを制した梶谷翼(たけべの森GC)と長谷川せら(グリーンヒル関GC)は、マッチプレー1回戦で敗退。伊藤二花(麗澤高2年)は2回戦でケセリー・ベネット(オーストラリア)に5アンド4で敗れている。
122回を数える全米女子アマで日本人が優勝したのは、85年の服部道子のみ。服部は88年にも準決勝に進出して4強、2016年には畑岡奈紗が8強入りしているが、馬場が新たな歴史を刻もうとしている。
(THE ANSWER編集部)