海外アマ野球で話題 カナダの16歳女子、男子公式戦登板で殿堂入り「歴史が作られた」
日本では夏の高校野球が盛り上がる中、カナダで4年に一度開催されるジュニアのスポーツ大会「カナダゲーム」の男子野球競技に、史上初めて女性選手が出場した。大会前から大きな話題を集めていた16歳の女性投手は試合途中に1回1/3を投げて、新たな歴史を樹立。投じたボールが野球殿堂入りを果たすこととなり、話題を呼んでいる。
カナダのジュニアスポーツ大会「カナダゲーム」の男子野球競技
日本では夏の高校野球が盛り上がる中、カナダで4年に一度開催されるジュニアのスポーツ大会「カナダゲーム」の男子野球競技に、史上初めて女性選手が出場した。大会前から大きな話題を集めていた16歳の女性投手は試合途中に1回1/3を投げて、新たな歴史を樹立。投じたボールが野球殿堂入りを果たすこととなり、話題を呼んでいる。
ニューファンドランド・ラブラドール州代表の16歳ジャリダ・リー選手は7日(日本時間8日)のアルバータ州戦に登板。右オーバースローのダイナミックなフォームからの力強いピッチングで、内野ゴロに打ち取るシーンも見られた。登板した4回は無失点に抑える好投。5回に失点して降板したものの、1回1/3の力投は周囲に大きなインパクトを与えた。
「カナダゲーム」のメディア部門マネージャー、クリストファー・セグイン氏は自身のツイッターにリーの投球動画を公開。「歴史が作られた。ジャリダ・リーはカナダゲームの男子野球競技で初めてプレーした女子選手に」と紹介した。さらに「彼女が投じた球はカナダの野球殿堂博物館に贈られる」と歴史的投球が“殿堂入り”することも伝えている。
リーについては大会前の7月31日(同1日)にカナダ公共放送「CBC」が特集記事を掲載。「16歳の彼女はオンタリオ州ナイアガラで開催されるカナダゲームで、2つの栄誉を手にする。まずは開会式でニューファンドランド・ラブラドールの州旗を持って開会式に参加する。そして、男子チームで初めてプレーする女子選手になるのだ」と紹介していた。
リーの実力は折り紙付きで、カナダのダートマスで2021年に開催されたアトランティック・トーナメントでは、ニューファンドランド・ラブラドール州の男子U-17の代表として登板。女子初めての勝利投手に輝いているという。記事内では「何人かの親たちからは『あれは女の子か?』という声が聞こえてきます」「私が球を投げると、よく分からないけどみんな黙るんです」といったリー自身のコメントも掲載している。
今大会の選手紹介の投稿でも「80マイル(約128.75キロ)を上回る直球で打者たちを苦しめる」との触れ込みだったリー投手。カナダの野球史に大きな足跡を残したようだ。
(THE ANSWER編集部)