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現役中にやっておけば良かった事は「起業」「語学の勉強」 多彩なキャリアを歩むアスリート4人が討論

パソナグループはトークイベント「後悔しないアスリート人生とは ~これからのアスリートキャリアをデザインする~」を3日に開催。当日は、オンラインと現地参加を合わせ、現役アスリートやスポーツチーム運営者など約140人が視聴した。

第3部ではパネルディスカッションを行った【写真:株式会社パソナグループ提供】
第3部ではパネルディスカッションを行った【写真:株式会社パソナグループ提供】

パソナグループのトークイベント「後悔しないアスリート人生とは」第3部

 パソナグループはトークイベント「後悔しないアスリート人生とは ~これからのアスリートキャリアをデザインする~」を3日に開催。当日は、オンラインと現地参加を合わせ、現役アスリートやスポーツチーム運営者など約140人が視聴した。

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 コロナ禍による大会の中止や延期、無観客開催など、競技環境が様々な制限を受ける中、今後の競技生活のあり方や引退後のライフプランについて考えるアスリートが増加。一方で、現役生活中は競技のみに集中する選手も多く、セカンドキャリアなどに関する十分な情報が得られず、今後のキャリアに不安を抱える選手も少ない。

 そこで、スポーツジャーナリスト・田中大貴氏がMCを務め、第1部では、兵庫アスリートナビゲーターとしてパソナグループと共にスポーツを通じた地域貢献活動等に取り組むサッカー元日本代表・香川真司(ベルギー・シントトロイデン)による限定特別ビデオメッセージを放送。第2部では、Jリーグ・水戸ホーリーホックで所属選手へのキャリア形成に関する研修を実施する西村卓朗GMによる特別講演を実施した。

 第3部のパネルディスカッションでは、15人制女子ラグビー日本代表で、パソナグループアスリート社員・玉井希絵、元女子ビーチバレーボール日本代表で現在は日体大特別研究員、日本バレーボール協会強化スタッフなどを務めるパソナグループ所属アスリートコーチ・草野歩、元ボリビア・プロサッカー選手で、現在はパソナでスポーツ事業の推進を担う菊池康平、水戸ホーリーホック・西村GMが登壇。4つのトークテーマに合わせ、各々の考えや実体験を話した。

 ここでは、第3部の模様を紹介する。

【第3部 パネルディスカッション】

――自己紹介。

玉井「パソナグループアスリート社員の玉井希絵と申します。パソナ・名駅で働きながら、15人制女子ラグビー日本代表、また、三重県の女子ラグビーチーム『三重パールズ』で活動しています。大学生でラグビーを始めましたが、学校に女子ラグビー部はなく、125人の男子部員と一緒に女子選手1人という環境で練習をしていました。大学卒業後、中学校教諭になりましたが、練習との両立が難しく、2年後スポンサー企業へ転職。ところがある日、上司に仕事の指示を仰ぐと、外の落ち葉を拾ってくるように言われ、今後のキャリアに不安を抱えるようになりました。そこで、ハイブリッドキャリアを実践できるパソナに転職しました。女子ラグビーの世界は、ほとんどが“セミプロ”として競技と仕事を両立しています。ラグビーだけに集中することが大切だと考える選手も多く、セカンドキャリアについて学ぶ機会も少ない環境のため、皆様と一緒に勉強ができたらと思っています」

草野「私は、東京五輪まで現役のビーチバレーボール選手として活動していました。大学卒業後、ビーチバレーボール選手として活動していましたが、競技生活に伸び悩み、大学院に進学することを決意しました。そこでコーチングを勉強し、アスリートのキャリアについて研究をしました。現在は、女性エリートコーチ育成プログラムという、スポーツ庁の委託事業のスタッフとして活動しています。また、ビーチバレーボール日本代表ジュニアのヘッドコーチも務めています。また、パソナグループ所属のアスリートコーチとして、兵庫県淡路島の小学生たちにインドアのバレーボールを教えており、初の全国大会出場を目指して活動しています」

菊池「私は、会社員からプロサッカー選手になりました。通常、サッカー選手は海外移籍するときは仲介人がチーム探しや年俸交渉をしてくれます。しかし、実績がなかった私は、自分でチームを探して交渉しなければいけませんでした。学生時代は5か国に行きましたがプロ契約は取れず、サッカーには区切りをつけてパソナに入社しました。入社後はチャレンジする気持ちを錆びさせないように、夏休みや年末の休みを利用して海外に行っていましたが、そんなことをしていると腰を据えてチャレンジしたくなり、会社(パソナ)にお願いをして1年間の休職を取得し、再び海外に渡りました。そして、13か国目のボリビアでプロ契約を結ぶことができました。1年後に復職しましたが、ボリビアで試合に出られなかったことに悔いが残り、もう1度海外にチャレンジしたいと考え、32歳の時に今度は円満に退職をしてアジアの国に向かいました。プロ契約には至りませんでしたが、その頃に海外でいろいろな選手に会うことができました。選手が『日本に帰ったら何ができるのだろう』と悩んでいる姿を見て、何かできないか考えていました。そんな中、パソナからまた声をかけていただき、2015年からアスリートのキャリア支援を行っています」

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