【世界陸上】明暗分かれた日本リレーを土江D総括 予選敗退400m「必要な負けに」4位1600m「世界に近づいた」
強化が実を結びつつあるマイルリレーは「まだ最終形ではない」
一方で、4×400メートルリレーは快挙を達成した。「(世界で)戦えない期間が2004年の五輪(4位)から続いていて、そこにテコ入れをする形で2019年からJSCの次世代事業でさまざまな取り組みをして海外や国内で合宿をした。コロナでうまくできない部分はあるが、結実しつつある」と手応えを明かした。
しかし、土江ディレクターは「まだ最終形ではない。これで満足するようなところを選手たちは目指していない。メダルだったり、より一つでも上の順位を目指したりできるモチベーションの選手が育ってきている」と着実な成長を実感した。
タイムも着実に詰めており、今回はアジア新記録をマークした。「なかなか切れなかった3分を切ることできて、日本記録も96年から更新できていなかったものが去年タイ記録で今年更新できた。着実に世界のトップに近づいてこられている」とした。
もちろん、課題もある。「米国を見ても実力差は凄くある。これは4継もマイルも一緒だけど、個人で決勝に残っていく選手が出てきて、リレーに臨むことでメダルが獲れていく。400メートルは準決勝に2人残った。川端は予選で落ちたけど、本来の自分のレースができていれば、通っただろうという手応えもある。個人のレベルも上がってきている。そこと合わせて引き続き、パリに向けて強化していきたい」と語った。
(THE ANSWER編集部)