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「選手間の意思統一がはっきりしていた」 レジェンドが日本―イタリア戦を速報解説

ラグビー日本代表のテストマッチが9日、大分銀行ドームで行われ、イタリア代表に34-17で勝利。6月のテストマッチ3連戦で白星発進を決めた。過去の対戦成績が1勝5敗と黒星が先行していた相手に、ダブルスコアで快勝。素晴らしい形で2018年初戦を飾った。歴代2位の日本代表81キャップを誇る、元日本代表ウイングの小野澤宏時さんは、ジェイミー・ジャパンの2018年初戦をどう見たのか。解説してもらった。

日本はイタリア相手に勝利を収めた【写真:Getty Images】
日本はイタリア相手に勝利を収めた【写真:Getty Images】

歴代2位の81キャップを誇る小野澤さんが、日本の勝因を解説「意識が統一できていた」

 ラグビー日本代表のテストマッチが9日、大分銀行ドームで行われ、イタリア代表に34-17で勝利。6月のテストマッチ3連戦で白星発進を決めた。過去の対戦成績が1勝5敗と黒星が先行していた相手に、ダブルスコアで快勝。素晴らしい形で2018年初戦を飾った。歴代2位の日本代表81キャップを誇る、元日本代表ウイングの小野澤宏時さんは、ジェイミー・ジャパンの2018年初戦をどう見たのか。解説してもらった。

 日本は前半に先制を許したが、すぐに追いつき、逆転に成功。後半に一度は追いつかれたが、終盤は運動量の落ちた相手を圧倒し、ダブルスコアで快勝した。

「チームとして、いくべきところ、引くべきところが徹底できていたように感じます。守備もアタックも、全員の意識が統一されていた。立っている選手が多くて、プレーにかかわる場面では常に日本が数的優位を作れていました」

 小野澤さんがまず強調したのは、意思統一がしっかりとできていたことだ。前半からどうボールを運ぶのか、キックパス、オフロードパス……、多くのバリエーションをもったアタックにもジャパンらしさが存分に出ていた。

「選手の意思が本当にはっきりしていた。しっかり対話できているのが、テレビの画面越しにでも感じられました。ディフェンスの場面でも、チャレンジして取りに行くところと、そうでないところで、選手間の意識の差がなかった。線引きが共有されていました」

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小野澤 宏時

 1978年3月29日、静岡県島田市生まれ。静岡聖光学院高から中大を経て、サントリーに入社。2001年に日本代表デビュー。03年のトップリーグ開幕戦で同リーグのトライ第1号となる。同年のワールドカップに出場し、以後、07年、11年とW杯は3度出場。日本人で唯一3大会連続のトライを決めている。

 2012年にトップリーグ通算100トライを達成。日本代表81キャップは大野均(東芝)に次ぐ歴代2位。

 現在は福井県体育協会に所属し7人制でプレー。サッカーJ1清水のアスレチックアドバイザー、東京調布市で「ブリングアップラグビーアカデミー」を主催するなど多方面で活躍している。

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