いよいよ大注目の一戦 錦織「幸せ」、フェデラー「彼のテニスの大ファン」
錦織はフェデラーに敬意「ロジャーとの対戦は常に素晴らしいこと」
フェデラーが錦織のバックハンドの威力とリターナーとしての優秀さに脱帽していることを、記事では紹介している。
「1年前にワールドツアーファイナルで最高の試合ができた。何度か負けたこともあるけどね。私にとっては大きな試練になるとわかっているんだ」
同紙によると、過去の対戦成績はフェデラーの4勝2敗で、最後の対戦は2015年のロンドンで行われたATPワールドツアーファイナルだったという。フェデラーはその時、7-5、4-6、6-4で勝利しているが、台頭してきた錦織の実力を認めており、ベルディハ戦とは違った戦いになるとの覚悟を示している。
「トーマシュとの試合は全く違うものになるだろうね。サービス、サービス、サービスだけはない。もっとラリーが増えるだろう。試合をコントロールするのは簡単ではない。サービスが良ければ、対価を得られるはず。ケイに対抗できることを願う。いずれにしても私にとってはワクワクするような試合になるだろうね」
このように静かな闘志を燃やすフェデラーに対し、錦織は元王者への敬愛の気持ちを明かしたと、記事では言及している。
「ロジャーとの対戦は常に素晴らしいこと。自分にとって大きなチャレンジ。彼とプレーできるだけで幸せです。なぜなら、みんなツアーに彼を必要としているのだから。100パーセントの状態で彼が復帰してくれて嬉しいです」
錦織は、グランドスラム優勝17回の天才の故障からの復帰を心から歓迎している。世界のテニスファンが心待ちにする一戦。錦織はかつての強さを取り戻そうとしているフェデラーと対峙し、どんなプレーを見せるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer