リレー日本、失格の理由はバトンミス 2走鈴木「0.5歩縮めたけど」3走上山「実力不足です」【世界陸上】
オレゴン世界陸上が22日(日本時間23日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第8日が行われた。男子4×100メートルリレーでは、3大会連続メダルの懸かる日本が38秒78の1組4着でゴールしたが、レース後にバトンミスによる失格となり、3大会連続の決勝進出を逃した。男子100メートル決勝進出で疲労を残したサニブラウン・ハキーム、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた小池祐貴を欠いた若いチームだった。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が22日(日本時間23日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第8日が行われた。男子4×100メートルリレーでは、3大会連続メダルの懸かる日本が38秒78の1組4着でゴールしたが、レース後にバトンミスによる失格となり、3大会連続の決勝進出を逃した。男子100メートル決勝進出で疲労を残したサニブラウン・ハキーム、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた小池祐貴を欠いた若いチームだった。
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24歳の坂井隆一郎、23歳の鈴木涼太、23歳の上山紘輝、18歳の柳田大輝の走順。平均年齢22歳、全員が世界陸上初出場のフレッシュな顔ぶれで挑んだリレーはほろ苦い結末となった。1走の坂井は持ち前のスタートで加速し、上位で2走・鈴木につないだが、3走・上山とのバトンパスで距離が遠くなって減速。アンカーの柳田が1つ前の中国を抜かし、38秒78の組4着でゴール。しかし、レース後にテイクオーバーゾーン内でバトン受け渡しが完了しなかったことにより、失格となった。
バトンミスについて、サニブラウンが走る予定だった2走で急遽出場した鈴木は「向かい風が吹いているのは分かっていて、走る前に(3走の上山に距離を)0.5歩縮めてもらったけど、もうちょっと縮めてもらえばよかったけど……」と唇をかんだ。でも「そこはしょうがない。自分の走りを上げていくしかない。ここで勝つには攻めるしかないと思っていて、みんなで攻めようと話していた」と振り返った。
一方、3走の上山も「僕と涼太のところで失格になっていると思う」と責任を背負い、「悔しいです」と繰り返した。「涼太と話し合って、歩数も縮めたけど、天気のことなので状況も変わる。しっかりと適応できなかった。実力がないということ。もっともっと実力をつけないといけない」と話した。
それでも、若いメンバーで貴重な世界大会の舞台を経験した。1走の坂井は準決勝に進出した100メートルも含め「自分のスタートが世界に通用すると、経験できてよかった。スタートを出て、他の選手に詰められていくまでの距離を伸ばしていったら戦える。もっと強化していきたいと思った」と収穫を挙げた。
アンカーを務めた柳田は「今回は今までメダル獲ってきた先輩がいないので、自分らだけの力で予選の段階でギリギリを攻めるようなことをしないと勝てない状況。自分自身、力をつけていれば、余裕を持って予選に臨めていた。来年、再来年に向けてはっきりした課題」とさらなる成長を誓っていた。
(THE ANSWER編集部)