戦禍のウクライナ女子走り高跳びマフチフが銀 母国カラーのメイク&ネイルで完全燃焼【世界陸上】
オレゴン世界陸上は19日(日本時間20日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第5日が行われた。女子走り高跳び決勝ではウクライナ出身で話題を集めていたヤロスラワ・マフチフが2メートル2で2大会連続銀メダルを獲得。戦禍の母国を背負い、戦った20歳のハイジャンパーは競技後に充実の笑みを浮かべ、金メダルを獲得したエレノア・パターソン(オーストラリア)と熱い抱擁を交わした。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上は19日(日本時間20日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第5日が行われた。女子走り高跳び決勝ではウクライナ出身で話題を集めていたヤロスラワ・マフチフが2メートル2で2大会連続銀メダルを獲得。戦禍の母国を背負い、戦った20歳のハイジャンパーは競技後に充実の笑みを浮かべ、金メダルを獲得したエレノア・パターソン(オーストラリア)と熱い抱擁を交わした。
アイメイクやネイルをウクライナカラーの黄と青で揃えた奮闘したマフチフ。惜しくも金メダルはならなかったものの、競技後はウクライナ国旗をまとい、金メダルを獲得したパターソンと抱擁し、健闘を称え合った。涙はない。充実感にあふれた晴れやかな笑顔がオレゴンの空の下に咲いた。
マフチフは戦禍の母国を離れ、練習を行ってきた。予選終了後には「欧州選手権の後に帰れることを願っているけど、もしできなければシーズン後に帰るわ。戦争が続いていても、関係なく自分の判断で帰ります」と明かしていた。3月の世界室内選手権(セルビア)で優勝。世界陸上は前回19年ドーハ大会で準優勝だった。母国でも注目を浴びる存在。悲願の金メダルには届かなかったが、勇敢に戦い抜いた。
(THE ANSWER編集部)