ロッド・アレン氏が6日マーリンズ戦の活躍を称賛

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手はイチロー以来、日本人史上2度目の2年連続のオールスター先発出場を決めた。米国を席巻する二刀流について、NPBの広島で外野手として活躍したロッド・アレン氏は「この男はアメージング」と改めて絶賛している。

　1989年から91年まで広島でプレーし、現在は米マイアミの放送局「バリースポーツ・フロリダ」でマーリンズ担当の解説者として活躍しているアレン氏は、米ポッドキャスト番組「スポーツトーク　790AM」にゲスト出演。6日の敵地マーリンズ戦で投げて7回1失点10奪三振、打って1安打2打点1盗塁という活躍で8勝目を挙げた大谷について、改めて振り返っている。

「彼は信じられないくらい素晴らしいよ。そこに疑いの余地はない。マイアミのファンが間近に目撃できるチャンスがあったことが嬉しいんだ。時速100マイル（約161キロ）の豪速球を投げて、スプリットの縦変化が30インチ（約76センチ）で、スライダーが20インチ（50センチ）も変化する選手なんてお目にかかることはほとんどできない。この男はアメージングだ」

　マイアミで初登板となった二刀流スターを見たさに、ローンデポ・パークには大観衆が詰め掛けたが、NPBのプレー経験を持つアレン氏は誇らしそうだった。

「彼はその前夜にサンディ・アルカンタラの活躍を見たわけです。自分も凄くいいピッチャーなんだぞと、彼は世界に証明したわけです。しかも、1安打、2打点、1盗塁を決めてみました。感動的な才能です」

　大谷登板前日に完璧なピッチングを見せたマーリンズのエース・アルカンタラ投手に比肩する力投だったと称賛したアレン氏。「私が日本でプレーしている時にも良いピッチャーは何人かいました。良い打者も2、3人いましたが、彼は私が日本で見た最高の才能ですね」とも話していた。

「二度とお目にかかることはできないかもしれない。ベーブ・ルースと比較されますが、我々の人生では見ることができない存在です」と手放しで称賛を続けた。