前日計量で見せたチゾラの姿とは

　ボクシングのWBAインターナショナルヘビー級王座決定戦が9日（日本時間10日）、英ロンドンで行われる。前日計量では、デレック・チゾラ（英国）が258ポンド(約117.02キロ)、対戦相手のクブラト・プレフ（ブルガリア）が250ポンド(約113.4キロ)だった。チゾラは母国で辞任を表明したばかりのボリス・ジョンソン首相のお面を被って登場。海外メディアが動画を公開すると、海外ファンから「ボクシング界で一番面白い」と笑撃の声が上がった。

　辞任する英首相が“登場”した。チゾラは軽快な音楽に合わせて計量会場へ。顔にはジョンソン氏のお面を装着していた。目玉だけくりぬいた様子。英国国旗を振りながらアピールし、会場を盛り上げた。

　米スポーツチャンネル「DAZN」はツイッターに動画を公開。海外ファンからは「チゾラ最高だ。ボクシング界で一番面白い」「ボリス・チゾラ」「首相を応援している人はまだいる」「笑った」と反響が集まった。

　英紙「ミラー」はチゾラのコメントを紹介。「ジョンソンが首相の座から去るということでプレッシャーを感じている」「俺はボリスの大ファンなんだ」と冗談を飛ばしたという。同紙は「彼はボリス・ジョンソン首相のマスクを被って登場し、ファンに衝撃を与えている。昨日辞任発表をした首相に敬意を示し、さらに英国国旗を小さく掲げていた」と説明した。

　38歳のチゾラは41歳のプレフと6年ぶりの再戦。前回は1-2の判定負けだった。