免疫機能に重要な「IgA値」とは 検査キットで手軽に測定可能、リスクの見逃しに注意
株式会社ヘルスケアシステムズは2021年12月~22年1月、1都3県で働く社会人20~60代、計1000名を対象に、唾液中免疫抗体IgA(以下、IgA)の値を調べる調査を実施した。
株式会社ヘルスケアシステムズは2021年12月~22年1月、1都3県で働く社会人20~60代、計1000名を対象に、唾液中免疫抗体IgA(以下、IgA)の値を調べる調査を実施した。
唾液中に含まれるIgAは主に鼻、口や消化管など、粘膜組織の表面を覆う粘液中に分泌される免疫物質。粘膜面で外から侵入する様々な種類のウィルス、病原体と結合し、これらを無力化するように働く。近年ではIgA値が低いときは疲労感が高まっているといった報告や何らかの原因でIgAの値が低下すると病気にかかりやすくなるという研究報告があるバイオマーカーである。
今回行った調査では、睡眠の質や時間、ストレス・疲労を感じる頻度、運動頻度など、生活習慣に関する10項目についてのアンケートも実施。その結果、睡眠の質が高く、自覚的なストレス・疲労感が低く、普段から栄養バランスを意識した食生活ができている人は、そうではない人に比べ、IgAの値が高いことが分かった。
特に部長職と一般社員(新卒1~2年目)のIgA平均値に、大きな差が表れた。一般社員は部長職と比べIgA平均値が低く、また、栄養バランスを意識した食生活に対する回答も、「いつも意識できている」「どちらかといえば意識できている」人の割合が、約20%少なかったという。
今回の結果に対し、「過度なストレスや、食生活や睡眠などの生活習慣の乱れは免疫力を低下させる要因の一つ」と女子栄養大学栄養学部の新開省二教授。「人間関係なども含めて新しい環境に置かれたばかりである新卒1~2年目の方々は、様々なストレスの影響を受けて、免疫低下のリスクが高いと考えられる」と話す。
IgA値を高め、免疫機能を維持するには、「規則正しい生活と適度な運動、栄養バランスのよい食事が重要。食事の面ではIgA生産能の高い乳酸菌なども取り入れるとIgA値を高める効果が期待できる」と新開教授は説明している。
今回の調査は、免疫抗体IgA量を唾液から測定できる郵送検査キット「バリアチェック」を使用して行われた。この検査により、唾液中の免疫抗体IgAの総量、全国平均と比べたIgA値のランク、生活習慣の改善ポイントが分かるという。結果は検体(唾液)を返信用封筒に入れてポスト投函後、約1週間でオンラインで受け取れる。
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新開教授は「過労や睡眠不足など、ビジネスパーソンにとって免疫力を下げる様々な因子があるものの、『自分は大丈夫』と思い、免疫低下のリスクを見逃すケースも多い」と話す。梅雨、そして本格的な夏を迎えるこれからの時期は、疲労が溜まりやすい。免疫力のセルフチェックすることで、是非、生活習慣の見直しにつなげたい。
(THE ANSWER編集部)