プロキャディーのオファー絶えない18歳佐藤心結 再び初Vチャンスに「経験生かしたい」
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。11位から出たルーキーの佐藤心結(ニトリ)が、3バーディー、ボギーなしの69で通算8アンダーとし、首位に3打差の5位に浮上。男女ツアー歴代最多39勝(非公認)の清水重憲キャディーからのアドバイスも支えに、ツアー初優勝を狙う。首位は通算11アンダーの青木瀬令奈(フリー)で、2位には1打差の通算10アンダーで、吉田優利(エプソン)と韓国出身のユン・チェヨン(フリー)がつけている。
資生堂レディス第3日
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。11位から出たルーキーの佐藤心結(ニトリ)が、3バーディー、ボギーなしの69で通算8アンダーとし、首位に3打差の5位に浮上。男女ツアー歴代最多39勝(非公認)の清水重憲キャディーからのアドバイスも支えに、ツアー初優勝を狙う。首位は通算11アンダーの青木瀬令奈(フリー)で、2位には1打差の通算10アンダーで、吉田優利(エプソン)と韓国出身のユン・チェヨン(フリー)がつけている。
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佐藤は1番パー4から、約280ヤードのビッグドライブを放った。第2打はピン下2メートルにつけ、スラインラインのバーディーパットも決めた。すぐに清水キャディーとグータッチ。観客からは「いいぞ。このまま伸ばしていこう」の声が飛んだ。
初コンビの結成は、清水キャディーからのオファーだったという。シーズンが進む中で、「いつか担がせてよ」と声を掛けられ、スケジュールが一致したのが今大会だった。実は、清水キャディーに限らず、実績のあるプロキャディーたちからのオファーは絶えない。理由は、抜群の飛距離と高弾道でスピンが効くショットが放てる佐藤のポテンシャルにある。
パットのセンスはあり、苦手にしてきたアプローチは、試合を重ねて向上。最終日を首位で迎えた前々週のニチレイレディスは5位に終わったが、好アプローチでパーを拾うシーンが幾度もあった。そして、今大会は清水キャディーからコースマネジメントを学んでいるという。
「私自身もマネジメントはしていますが、清水さんはその上をいっていて、今日は12番のピンチを助けられました」
12番パー4。佐藤は第1打を左の林に入れたが、目の前には、約1メートル幅の隙間があったという。確実にフェアウエーに出して3オンを狙う選択肢もあったが、清水キャディーは「間を抜いて、高さのあるショットを打てればグリーンエッジには運べる」とアドバイス。背中を押された佐藤はクラブを振り抜き、2オンでパーをセーブした。
日に日につく自信。佐藤はニチレイレディスで優勝を逃したことも踏まえ、「いろんな経験をできていますし、それを生かせると思います。清水さんとコミュニケーションを取りながら、この地元(小田原市出身)の大会で優勝したいです」と言った。連日の猛暑にも疲れを全く見せない18歳。その体力とポテンシャル、名キャディーの支えで、同期(2021年11月のプロテスト合格組)で一番乗りのツアー優勝を狙う。
(THE ANSWER編集部)