フィギュア年齢17歳引き上げ “不利”ロシア国内から歓迎論も浮上、その理由とは
国際スケート連盟(ISU)は、フィギュアスケートの年齢制限について2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までに現在の15歳から段階的に17歳まで引き上げることを決定。15歳で平昌五輪金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ、同じく15歳で昨季欧州選手権を制したカミラ・ワリエワなど数々の天才少女を輩出してきたロシアの国内では反発の声が上がっていたが、一部では歓迎する声も。「選手層は非常に厚い」「競技寿命も長くなる」というのが、その理由のようだ。
アベルブフ氏、ベステミアノワ氏は冷静に受け止め「何のドラマ性もない」
国際スケート連盟(ISU)は、フィギュアスケートの年齢制限について2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までに現在の15歳から段階的に17歳まで引き上げることを決定。15歳で平昌五輪金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ、同じく15歳で昨季欧州選手権を制したカミラ・ワリエワなど数々の天才少女を輩出してきたロシアの国内では反発の声が上がっていたが、一部では歓迎する声も。「選手層は非常に厚い」「競技寿命も長くなる」というのが、その理由のようだ。
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ロシアメディア「championat.com」によると、ソルトレイクシティ五輪アイスダンス銀メダリストの名振付師イリヤ・アベルブフ氏は「長い間、予想されていた結果です」と冷静に受け止めた。「何のドラマチックさもありません。逆に、ロシアの女子スケーターたちにとってはより良くなるだけだと私は思います。彼女たちのキャリアはより長くなります、この点において良いです」と語り、競技寿命の観点からも歓迎する意向を示した。
今回の決定を巡っては15、16歳で高難度のジャンプを跳ぶ選手が国際大会を席巻してきたロシア勢にとって不利に働くとの見方もある。しかし、ロシアメディア「news.ru」によると、カルガリー五輪のアイスダンス金メダリスト、ナタリア・ベステミアノワ氏は、大きな影響はないとの見方だという。「決定は採択されています。もう何も論議することはありません」と語った。
「ここにおいて何もドラマチックなものを見ません。ロシアのフィギュアスケート界は非常に層が厚い。このスポーツをとても多くの子供たちがやっている。必ず自分のポテンシャルを維持する人が見つかります」とし、さらに「その上、年齢制限の引き上げは段階的で、我々には時間があります。段階的に移行して、コーチたちも仕事のやり方を変え、より長期的な見通しでアスリートを育てるようになるでしょう」と新しい精度に指導者も順応できると語った。
(THE ANSWER編集部)