最後は50発超ラッシュで8回TKO勝ち

　ボクシングのWBA世界ライトフライ級王座統一12回戦は10日（日本時間11日）、メキシコ・グアダラハラで行われ、同級スーパー王者・京口紘人（ワタナベ）が正規王者エステバン・ベルムデス（メキシコ）を8回TKOで破り、団体内王座統一に成功。4度目の防衛も果たした。血染めの死闘となったが、最後は50発以上の猛ラッシュで決着。完全アウェーで演じた激闘に、元世界王者の解説者は「サムライスピリット最高だ」と絶賛している。

　序盤から打ち合いとなった一戦。3回にはベルムデスが頭部から出血し、血染めの死闘となった。決着は8回。京口が足が止まり始めていた相手に対し、ゴングから猛ラッシュを繰り出した。パンチは実に50発以上。最後はロープ際で棒立ちになったところでレフェリーストップ。完全アウェーのリングで勝ち切った。海外記者、識者からもツイッターで上で称賛の声が送られている。

　米スポーツチャンネル「DAZN」で解説者を務める、WBC元世界スーパーウェルター級王者のセルヒオ・モラ氏は「なんという打ち合い。メキシコでメキシコ人を“アウトメキシカン”にするのはほぼ不可能なことなのだが、キョウグチはそれをやった。サムライスピリット最高だ」と絶賛した。米著名ボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏も「キョウグチが8回TKO勝利。乱打戦、そして素晴らしいパフォーマンスだった」と称えた。

　米専門メディア「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノヴァン記者は「戦いは終わった。キョウグチがベルムデスに8回TKO勝ち。ベルムデスはこれ以上頑張れないというほど戦った。獰猛な、そして獰猛な戦いだった」と打撃戦に驚きを隠せない様子だった。