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田中希実、1500mぶっちぎり3連覇で1冠目 世陸代表内定「五輪の自分に恥じないレースを」

7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が10日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子1500メートル決勝では、東京五輪で日本人初の8位入賞を果たした22歳の田中希実(豊田自動織機)が4分11秒83の1位。2連覇中だった種目で代表に内定した。複数種目で内定を狙う中で1つ目の出場権を獲得。すでに参加標準記録を突破していたため、今大会3位以内が内定の条件だった。

日本選手権、女子1500メートル決勝で優勝した田中希実【写真:奥井隆史】
日本選手権、女子1500メートル決勝で優勝した田中希実【写真:奥井隆史】

陸上・日本選手権

 7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が10日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子1500メートル決勝では、東京五輪で日本人初の8位入賞を果たした22歳の田中希実(豊田自動織機)が4分11秒83の1位。2連覇中だった種目で代表に内定した。複数種目で内定を狙う中で1つ目の出場権を獲得。すでに参加標準記録を突破していたため、今大会3位以内が内定の条件だった。

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 田中は序盤は5、6番手で前を見ながらレースを進める展開。2周目に入り、3番手にポジションを上げた。展開はスローペース。集団の先頭に立った3週目の終盤で突き放すと、ラスト1周は一人旅に。そのままぶっちぎりの圧勝で3連覇を飾った。

 今季は400メートルから1万メートルまで異例の間隔で多数のレースに出場してきた。5月後半は米国遠征に臨み、初戦はシーズンベストの4分06秒35で5位。ダイヤモンドリーグ・ユージーン大会は4分7秒43で最下位の15位だった。帰国後は御嶽合宿で調整。予選は他の選手を寄せ付けず、4分15秒19の全体1位で通過した。

 1500メートルの予選と決勝を終え、11日に800メートル予選、12日に800メートル決勝と5000メートル決勝を予定。最大5レースを走り、12日のレース間隔はわずか1時間ほどしかない。5000メートルも世界陸上の参加標準記録を突破しており、3位以内に入れば代表に内定する。昨年大会は800メートル3位、1500メートル優勝、5000メートル3位だった。

 レース後の中継局インタビューは以下の通り。

――今の気持ちは。

「凄くほっとしています」

――今日のレースは。

「少し位置取りが最初うまくできなくて、気持ち的には焦ったけど、余裕は持ちながら集中してレースを走り抜けることできた」

――800メートル、5000メートルも控える中でのレース。

「世界のラストに対応できるような、ラスト1周を意識した。今回は競り合う形のレースになった時に勝ち切れたかはわからないけど、最後1人になった時は自分のリズムを失わずに走り切れた。そこを世界のレースでも出していけるようにしたい」

――2年後にパリ五輪もある中で世界選手権、何を達成したいか。

「まずは(世界陸上で)1500メートルの権利を獲ることできたので、権利を無駄にせず、五輪とはまた別の舞台になるけど、(8位入賞した東京)五輪の自分に恥じない楽しめるレースができたら、結果関係なくそれでいい」

(THE ANSWER編集部)


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